自己破産で取り上げられるものとは?
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借金は返さなきゃいけないもの、というのはみんなわかっていること。
「どうしても返さなきゃいけない」と思うから、頑張って返済するのです。
食べるものも食べずに働くのです。
時には「借金のために借金を重ねたり」するのも仕方がないこと。
だけど・・・
やっぱりそんな生活って続くものではありません。
今は、一般的にも生活が困難な時代です。
普通に収入があって、借金せずに暮らしていても「お金が余る」なんていうことは無いですよね。
エンゲル係数が上昇している、というニュースが連日報道されているくらいですから。
多重債務時代のわが家のエンゲル係数は、70%以上だったかも。
「一ヶ月に一回くらいは外食したい」くらいの楽しみでも、なかなか実現しないご家庭も多いと思います。
それが、一度借金を背負ってしまうと、利息プラス元金の返済に追われることになります。
これは、鶏が先か卵が先か?というようなことなのですが、「借金ってなんでするの?」というところが考えてみましょう。
「お金が足りないから」ですよね。
だけど、「お金が足りない」ということは来月も再来月も同じなわけです。
それを、「今月お金が足りないから借りよう」と借りたら、来月以降生活がもっと苦しくなるのは目に見えています。
それでも借りてしまうのは、「見通しが甘い」ということに他なりません。
いや、これは自己破産は免れましたが、結局債務整理をしてしまった私の反省点でもあるのです。
「こんな小学生でもわかることがわからなかったのか?」と思うことがしばしばあります。
まあ、自分が借金したわけじゃないのに、他人のとばっちりで自己破産を余儀なくされる場合もありますが・・・
その自己破産に陥る人が、最近とても増えているということです。
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自己破産したら「すべて取り上げられる」というのが一般的な考えですよね。
具体的にはどうなのでしょうか?
「ある程度のお金になるものはすべて取り上げられる」ということです。
例えば、持ち家、車、株券、生命保険の解約料、退職金などなど。
家財道具については、一応20万円以上の価値のある物になっていますので、鍋釜などの生活用品を取られることは無いです。
まあ、古い家電なんて持って行っても二束三文ですから。
ちなみに、うちの家電ももう20年くらい前に買ったものばかりです。
私の知り合いは、あまりにも古い車に乗っていたため、価値がないと判断されて車は無事だったらしいです。
だから、家も車も持ってなくて、金目の物も一切なしというような方は、ほとんど持っていかれるものもないでしょう。
だからと言って、安易に自己破産をすすめるつもりはありませんが、体を壊してまで働いて、それでも返せないのなら、債務整理で一度リセットして再スタートを切る、という考え方もある、ということですね。
自己破産しても残るものは?全部取られるわけじゃない?
JUGEMテーマ:借金返済
自己破産に良いイメージなんてひとつもないですよね。
破産なんて言ったら、最悪の事態ですから。
よく、お金遣いの荒い人に「そのまま行ったら、あなたは破産しますよ」っと言ったり。
アレも欲しい、これも欲しいと思っているけど、みんな買ったら「破産する」と思ったり。
とにかく、お金が無いの究極の形が自己破産なわけです。
そう言えば、ある芸人さんが、子供の頃に「親が破産した人?」と学校で聞かれて、何人か手を上げたけど、これって異常なことだったんですね。」なんて言っていました。
とにかく、その界隈は破産者が多かったとか。
今はどうなんでしょう?
あまり社会問題にはなっていないようですが、自己破産者自体の数は増えていなくても、破産寸前でギリギリの生活をしている人は多いのではないでしょうか?
破産という言葉を冷静に分析してみれば、資産が破滅するということですよね。
これはただならぬこととです。
昔なら、一家離散で、父親は行方不明になるレベルです。
麒麟の田村裕さん作「ダンボール中学生」と、同じシチュエーションになり、公園で寝泊まりしなくてはならなくなるでしょう。
だけど、今はそれほどでもないと思います。
債務整理を経験している者として、自己破産はおすすめできることではないけど、多重債務時代の苦しくて乱れた生活を思い出すと、決断するならなるべく早い方が良いです。
自己破産すると、本当に何もかも取り上げられますから。
それでも、生活に必要な物は取り上げられないので、なんとか最低限の生活はできるのです。
極端に言えば、自己破産しても残るものの方が断然多いです。
というのは、20万円以上の価値のある物は全て取り上げられるということ。
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すなわち、安物ばかりで生活している私達庶民にとっては、そんなに取り上げられるものは無いんですよね。
◯家電は中古品を数千円で購入したもの。
◯車も知人から数万で譲ってもらったもの。
◯他にも金目のものは持っていない。
◯家は借りている。
ということになれば、ほとんど残るということになります。
ちなみに、手元に残るものとしては
○家具や家電などで、生活するのに必要なもの
4Kテレビなど、贅沢品は取り上げられるでしょう
○99万円までの現金
いくら自己破産しても、手元に現金がまったく無ければ生きていけません
○10年落ちなど古くて20万円以下の価値しかない自動車で、ローンが残っていないもの
となっています。
まあ、家が持ち家ならば、どんなにボロ家でも競売に出したり、任意売却で処分したりすることになりますが・・・
実際に自己破産した人の話では、物を撮られるのは仕方のない事だけれど、「自分は破産者なんだ。人生の落伍者だから、もう何をしてもやり直せない」と思い込んでしまったことの方が辛かったそうです。
自己破産じゃなくても、債務整理をすると、ほとんどの人がこういった心の闇に入り込んでしまうのです。
結果、「何もする気が起こらない」という借金うつのような状態になることも。
すぐに元気を出して、傾きかけた家を建て直すんだ、という気持ちにはなかなかなれないかと思いますが、自己破産しても残るものはある、と思えば、少しは気持ちが楽になりますよね。
「もう一度人生をやり直す」つもりで、焦らずゆっくりと前に進みたいものです。
債務整理後の生活で一番大事なことは?
自己破産をすると、もう一生そのことを引きずって生きていかなくてはならない。
自己破産しては終わりだ。
なんてよく言われますし、自分自身もそう感じていました。
自己破産だけでなく債務整理全般に言えることですよね。
「借金を約束通りに返せなかった」という点では同じなのですから。
では、本当に終わりでしょうか?
誤解されては困るので書いておきますが、債務整理をしないでどんなに困難であっても、「借りたお金は返す」ということが一番良いのです。
当たり前と言ってもよいでしょう。
それは、多分債務整理をされた方もよくわかっていることです。
だから、ほとんどの方は、最後の最後まで「借金を返すため」に無理をするわけです。
どれほどの無理をするかと言えば
◯借金を返すために食べるものも食べないで働き続ける
◯借金の支払いを優先するため、国民健康保険が支払えずに、子どもが熱を出しても、またもっと重症になっても病院には連れていけない
◯借金を返すために、公共料金の支払が怠りがちになるので、電気やガス、水道が止められる
などなど・・・
借金をしていない方にとっては、まさに「自業自得」と思われるかもしれませんが、まさに究極の生活を強いられるわけです。
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それに、借金の原因が自分にあればまだ良いのですが、保証人になったばかりにというような半分他人のせいというケースや100%自分の過失ではない場合も多いのです。
借金を支払うために食べるものも食べずに働いて体を壊しても、誰の得にもなりません。
確かに借りたものを返さないのは「悪」だけれど、「もうダメだ」と思ったら、自己破産や他の債務整理の道を考えた方が良いです。
多重債務時代には、私も債務整理と言う選択肢は最後の最後にするものと思っていたので、どんどん状況は悪くなる一方でした。
そんな事なら、もっと早くに決断すれば良かったと今では思います。
債務整理後の生活をズバリ言葉で表すと・・・
「おだやかさ」でしょうか。
落ち着くとかではなく、とにかく「穏やかな日常が戻った」と感じるのです。
それでも、債務整理後の生活は思った以上に厳しいもの。
生活苦はまだまだ続きますし、何より「借金を返せなかった自分」を責めるもうひとりの自分の存在が一番厄介で。
うつ病など精神的な病を抱える方も多いのはうなづけますね。
自己破産後に特に気をつけることは、やはり心のケアです。
何をやっても楽しくないし、逆に「楽しんでいる自分が許せない」と思ってしまう。
「こんなにみんなに迷惑をかけたのに、普通に暮らしていていいのか?」と自問自答してしまうのです。

完全に自己否定が始まり、「もう自分は価値のない人間だ」と決めつけてしまうようになったりもするんですよね。
自己破産や債務整理をしたことは、決して威張れることではないけど、だからと言って病気になるまで悩んでいては、最初の一歩が踏み出せません。
迷惑をかけた債権者に悪いという気持ちは忘れてはいけないけれど、「お金に対する認識が甘かった自分」だけを責めるようにしないと、いつまで経っても、生活の立て直しは出来ないと思います。
私もまだ途中なのですが、結局は「自分次第」なので、「ゆっくりのんびり」考える時間も必要なのではないでしょうか。
しっかりと前に向かって歩くためには、過去のことは反省しつつもそれにどっぷりとは浸からない、という姿勢が大切なのだと思います。