NHK受信料は自己破産したら支払わなくて良い?
借金地獄って、多重債務だけではないんですよ。
債務整理をしても、たとえ自己破産だったとしてもその後に襲ってくる、第二次借金地獄とでも呼ぶべき時期があるのです。
もちろん、債務整理をすれば借金は棒引きか非常に負担は軽くなります。
だから本当のことを言えば滞納金支払い地獄とでもいいましょうか。
債務整理後には、多重債務時代に支払えなかったありとあらゆる滞納金が、頭から降ってくるように覆いかぶさってくるのです。
振り払っても、振り払っても。
いや、冷静に考えれば自分がいけないのですが。
多重債務生活を少しでも経験された方ならおわかりでしょう。
生活に余裕の無い人が借金をするのですから、毎日の生活も綱渡りそのもの。
少しでも収入があれば、借金の返済に回すか食べ物を買うか。
税金や下手したら公共料金までも後回しになってしまうのです。
よく、「もうそろそろ電気が止められそうだから、家にある現金をかき集めて1ヶ月分だけでも支払いに行った」なんていう体験談を目にしますが、我が家も似たり寄ったりなものでした。
そんな言ってみれば非常事態に瀕している時に、NHKの受信料が払えるわけ無いのです。
そりゃあ、他の支払いに比べたら金額的には少ないのですが、それでも数年分溜ってしまったら結構な金額になります。
債務整理後も食べていくのがやっとという暮らしだったので、「支払いたくても支払えない」というのが正直なところ。
それに、生活が大変な時ってテレビなんてほとんど見ないですから、「見てないのに支払うの?」という気持ちもあります。
私はNHK受信料も税金と同じ扱いなのかと思っていたので、「支払い義務がある」と言われれば「そうなんだ」と思っていました。
だけど、そうでもないんですね。
例えば、自己破産した場合、申請時に債権者の中に入れておけば、滞納分については支払い義務はないということ。
自己破産の免責債務に含まれないものというのは、税金、公共料金、社会保険料、罰金などとなっているので、NHK受信料は該当しないんです。
スポンサーリンク
ということは、破産手続をする時に債権者一覧に入れておけば大丈夫というわけです。
ただ、弁護士事務所の方もおっしゃっていますが、NHKを債権者に入れる人はほとんど居ないんですって。
まあ、そうでしょうね。
そんなこと思いつきませんから。
債務整理を考える時には、「とにかく借金地獄から逃れたい」気持ちでいっぱいなので、正直、その他の支払いのことは頭にはありません。
それに、「契約自体に同意したから支払い義務がある」と言われてしまうと、どうなのかな?とか。
結局は、支払う支払わないの水掛け論になりそうな気もします。
実際に、裁判にまで発展して、負けている方もいらっしゃいますし。
それでも、「債権者の中にNHKも入れることはできる」ということを知っているのと知らないのとでは、その後の対応についても違ってくるので、債務整理時には頭に入れておいたほうが良いでしょう。
もっとも、債務整理前後は書類の提出が半端じゃないくらいの多さになりますので、そこまで手が回らないということにもなりそうですが。
スポンサーリンク
ブラックなのに100万円も借りられた?カードローンは?
JUGEMテーマ:借金返済
「ブラックでも100万円借りたい」という人って、そうそう居ないと思ったのですが、そうでもないんですね。
確かに、どういう経緯でブラックになったのか?にもよりますが、生活していく上でまとまったお金が必要になることは、よくあるのです。
「どうして100万円?」と思うでしょうが、例えば、長期入院して手術するなんてなると、100万円単位のお金が必要になることも。
高額医療費制度を使って限度額適用認定証を申請すれば、所得金額に応じて自己負担限度額以上は支払わなくても良いことになっているのですが、低所得者以外の区分になれば、ひと月10万円程度は負担しなくてはいけません。
何ヶ月も長引けば10万円かける月数だけかかりますし、医療費の他にも家族が入院していれば、お金はかかるものです。
一家の大黒柱が入院なんていうことにでもなれば、その間の生活費とか。
下手したら、100万円でも足りないでしょう。
もちろん、まさかのために貯金をしていれば良いのですが、多重債務になったり債務整理後そんなに時間が経っていない場合、お金に余裕が無いというより、生活苦にあえいでいることがほとんどだと思います。
病気になった場合の他、自営業でどうしても必要になったとか、子どものためにかけていた学資保険を生活費を捻出するために解約してしまい、学費が払えなくなったというケースも考えられます。
借金と無縁で生活している方にとっては自業自得だと感じるでしょうが、当人にとってはとても深刻な問題なのです。
では、ブラックになっても100万円借りることは可能なのでしょうか?
「債務整理後3年でまだ信用情報にも事故情報は残っているにも関わらず、100万円借りることができました」という男性の体験談を見つけました。
スポンサーリンク
中小の消費者金融で借りたのか?と思ったのですが、総量規制以降消費者金融でお金を貸すことができる上限額は年収の1/3と定めていますから、単純に計算しても、100万円を借りるには300万円以上の収入が必要になるのです。
とは言え、初回からギリギリ年収の1/3である100万円を貸してくれるとは到底思えません。
一般的には、年収の1/10程度借りられれば良い方と言われていますので、そうなると1,000万円の年収?
食べていくのがやっとという私には考えられません。
この男性の場合も、最初は中小の消費者金融をあたったそうですが、年収500万円にも関わらず、信用情報に事故情報が残っているブラック状態だったため、「お貸しできるのは10万円まで」と言われたそうです。
しかも、手数料と保証金が必要ということで、結局借りられるのは一桁の金額。
これではどうしようも無いと思い、不動産担保ローンを検討した結果・・・・
なんと、都心の一等地に両親が遺した土地があったため、すぐに100万円借りられたとか。
やはり、不動産担保ローンでは、担保になる不動産の価値が物を言うのですね。
と言っても、多分、この方の年収が500万円以上で、某有名企業に勤務されているという点も評価されたのでしょう。
「無職でも不動産担保ローンでお金を借りられた」というケースもあるようですが、よっぽど資産価値が高い場合以外は、「契約者に返済能力があるのか?」という点も与信では重要視されるのです。
こう考えると、「恵まれた環境にいる人しか無理」と思うでしょうが、債務整理後5年以上経っていれば、収入が高い場合、銀行系カードローン審査に受かる可能性もあります。
さすがに、一度に100万円借りるのは難しいですが、カードローンなら最高1,000万円まで貸してくれる銀行もあるので、最初は30万円くらい借りて、徐々に増やしていく、という方法もできるのではないでしょうか?
スポンサーリンク
債務整理後、緊急小口資金が借りられた例はある?
債務整理後の借入先として、生活福祉資金の緊急小口資金というものがあります。
生活福祉資金にはいろいろな種類の支援制度があるのですが、緊急小口資金が一番早く対処してくれるということで、あてにする方たちも多いです。
だけど、この資金のことを調べないで知っている人の方が少ないんじゃないかな?
ブラックになって、もうローンも組めないしお金も借りられないから現金のみの生活を頑張ろうと思うんです。
いや、お金が借りられなくなったからというよりも、「もう借金はコリゴリ」という気持ちのほうが強いかな?
とにかく、債務整理を決心した時にすでに「現金のみの生活」という覚悟はできているもの。
ただ、自分の意志通りに生活は回っていなかないもので、月々の収入が思うように確保できなかったり、病気などで予期せぬ出費が重なることも多いです。
人間って弱いもので、債務整理した人はその前の多重債務時代に、借金まみれになっていることがほとんどなので、お金を借りることに慣れてしまっています。
それに、債務整理直後の生活というのは、非常にバランスの悪い場所に家を建ててしまったように不安定で、いつ倒れるかもわいらない状態ですから、何か小さなトラブルがあれば、簡単に崩れてしまうのです。
言ってみれば、崖っぷちにやっとつかまれるくらいのところで生活しているようなものだから、いつ真っ逆さまに落ちるかわかりません。
そんな時にお金が無くなったら?
スポンサードリンク
また元の木阿弥と言われようと、「ブラックでもお金を貸してくれる金融業者」を探すでしょう。
で、どこからも借りられなくて途方に暮れるんですよね。
そんな時には公的資金で、ということで浮上するのが生活福祉資金なのですが、対応が地方自治体に任されているため、窓口担当の方によってはかなり差が出てくるようです。
調べたところ、すんなりと短期間でお金を借りられたという方は少ないようです。
まず、どんな方が申し込めるのでしょうか?
○市民税を支払っていること
○現住所に6ヶ月以上居住していること
○保険証を所有していること
○必要な書類を提出できること
○多重債務者でないこと
など、ハードルとしてはあまり高くないように思えます。
だからと言って、簡単にお金が借りられるか?と言えば、そうではないようです。
あまりに簡単だと悪用される危険性があるからでしょうが、申請時に緊急性が感じられないと申請自体認められないし、認められたとしても通常はお金がおりるまで1週間くらいかかるということ。
条件にあるように、多重債務者では借りられませんし、債務整理後でも審査に落ちることは十分に考えられます。
結果、「頼れない資金です」と言うつもりはありませんが、簡単にお金が借りられるという気持ちで申請してしまうと、断られる可能性は大でしょう。
今切羽詰まった経済状況を説明するとともに、返済の意思をアピールするなど、強い気持ちで臨む必要がありそうです。
本当は、もう少しハードルが低い借り入れ制度があると良いのですが、現段階では難しいということでしょうか。
追記:「緊急小口資金を申込んだのに断れた」という方の手記を読みました。
会社が倒産した直後に病気になり、手術を伴う入院になったそうですが、入院費用が払えず。
無職なので、当然民間の金融業者からはお金を借りられなくて、市役所で緊急小口資金の申請をしたそうなのですが・・・
「病院の窓口で入院費を支払った後で、申請に来てください」とのこと。
「その費用が払えないのに」と絶望的な気持ちになったそうです。
このように、各都道府県によっても、また担当者によっても、かなり対応が違ってくるので、もしかしたら、何度も足を運ぶつもりで相談に行く方が良いのかもしれませんね。
スポンサーリンク