過払い金請求しても返済額があまり変わらないこともある?
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多重債務時代にさんざん悩んで決めたはずなのに、債務整理の手続きが進んでくると「債務整理は必要だったのか?」という疑問が沸いてきます。
まあ、実際問題もうどうしようもないわけですけど。
それでも、リアルの収入の他にも不安定ながらも副収入があると、もうちょっと何とか頑張れば返せるかもしれない、なんて淡い期待を抱いてしまうのです。
債務整理をしないで過払い請求だけにすると、少しはお金が戻ってくるので、それで当座はなんとかできるのでは?とか。
あっ、過払い請求ができるのは、2010年に施行された改正貸金法でグレーゾーン金利が禁止になる前にお金を借りていた人、という条件付きです。
もう9年も前のことだから、「10年以上借金生活を続けている」という場合には当てはまるかもしれませんが、ここ数年急に借金がかさんで、なんていう人は当てはまらないでしょう。
ほとんどの借り入れを消費者金融から借り入れしていた方だと、「300万円の借金だったのに、過払い金を請求したら100万円まで減額しました。」なんていうことも。
こういう方にとっては、「債務整理よりも過払い金請求が先」で、上手く行けば債務整理すらしないで済みますから。
ブラックリスト入りするかどうかも、過払い金請求のみなら、原則として信用情報に傷はつかないみたいなので、その点でも安心です。
私の場合は、ひどい時には年利29.9%なんていう消費者金融から借りていましたから、十分当てはまるんですけどね。
結局、過払い金が発生するような消費者金融から借り入れをしたのは、債務整理を決心する数年前からで、銀行や信販会社からの借り入れも多かったので、「過払い金を請求しても焼け石に水」状態だったのです。
「現実は厳しい」ということを、嫌と言うほど思い知らされました。
だいたい、そんなに稼げるのなら、多重債務にはならないわけですから。(いばることでは無いですが)
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それでも、最後まで「何とか借金を返そう」という努力はしたんです。
2つの仕事を掛け持ちしたこともありますが、心と体、両方が壊れかけてしまいました。
だからまあ、「債務整理するしかなかった」というのが本当のところ。
それでも、「あの時、もう少し頑張っていれば、借金を返せたんじゃないか?」なんていう気持に、時々なったりはします。
借りたものは返す、のが当たり前ですからね。
債務整理が良かったのか悪かったのかは、その後の生活にかかっていると言えるでしょう。
結局は、債務整理後の生活次第ということ。
もっと努力して、多重債務前の生活に、いや、それ以上の生活にならないといけない、と思っています。
ひとつ言えることは、多重債務になって、借金を返せるあてがまったくないのに、悶々と切羽詰った生活を続けることに何の意味もない、ということ。
それだったら、債務整理をして人生をやり直した方がずっといい、ということだけは、声を大にして言いたいです。
借金苦から立ち直った体験談-過払い金は無いと言われ・・・
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少し前までは、債務整理の時に「過払い金請求でなんとかなるかもしれません。」と言われるのが当たり前でした。
だけど、グレーゾーン金利廃止から7年近く経ち、今借金に悩んでいる方たちの中には、「過払い金は発生しません。」と言われるケースも増えてきました。
確かに、私が債務整理の相談をした時にも、「借金総額がかなりの金額になりますが、過払い金を差し引くと、任意整理でなんとかなるかもしれません。」と言われましたから。
考えてみたら、それだけ20%以上という異常とも思える金利でお金を借りていたんだなー、と。
本当にバカですよね。
結局は「自己破産しか無いです」と宣告されてしまったのに、任意整理でなんとか完済できたのは、「運が良かったから」に尽きると思います。
それと、弁護士の方のご尽力に依るものかと。
この間雑誌の記事で読んだのですが、借金生活を15年も続けてきた方が、テレビやネットで「過払い金請求ができますよ」という弁護士事務所のCMをあまりにも頻繁に目にするので、「なんとかなるかもしれない!」と思って相談したんだそうです。
だけど、「調査したところ、過払い金は発生しませんでした。」と言われ、調査費として約20万円請求されたとか。
過払い金は返ってこないは、20万円の支払いを請求されるはで、ふんだりけったりですよね。
この方50代の女性なのですが、自営業で収入が不安定なため、なかなか貯金ができないのが悩みだったということ。
しかも、何かにつけてどんぶり勘定なため、たくさんお金が入った月には、どうしても気が大きくなって出費も多くなるんですって。
この部分、私も思い当たるフシがあります。
多重債務時代に、明日の食べるものを買うお金が無い時でも、臨時収入が入ったらささやかな贅沢をしてしまってましたから。
しかも、常々安いものしか買っていないので、物の価値がわからなくなっていたのでしょう、高いお金を出して買ったのに、結局は家族から不評で食べきれなかった、という苦い思い出があります。
逆に「安いから」という理由で、すぐに使う当ても無いものを買ってしまったり。
そういう計画性の無いお金の使い方が、一番ダメなんですよね。
この方の場合は「生活費が足りなくなり電気やガスまで止められそうになったら、日払いバイトをしてしのいでいた」ということ。
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ある日、朝起きたらどうしても体が動かなくなり、日払いバイトを休むことになったのですが、その日のうちに2万円支払わなければならくなり、初めてのキャッシングを経験したそうです。
それで止めておけば良かったのに、「今月の生活費も厳しいから10万円の枠全部借りておこう」と。
そのうち、「10万円全額一括で返すのは大変だから、リボ払いにしよう。」という風に、どんどん履歴を重ねるうちに、利用限度額も50万円までになり、「家賃の支払いも厳しいから」とどんどん借りているうちに、膨れ上がるばかり。
知ってました?リボ払いって、一見得なようですが、長く借りれば借りるほど、利息はどんどん増えていくんですよ。
当然、他の消費者金融やカードローン会社からも借り入れてしまったそうです。
ついに、借金総額も200万円になって、やっと旦那さんに相談した、ということなんですね。
旦那さんは冷静に受け止め、夫婦でなんとかしようと、借金返済プロジェクトを立ち上げたそうです。
知り合いのファイナンシャルプランナーの方に家計簿を点検してもらったら、無駄な出費が月々数万円もあったとか。
その分のお金は無かったものとして月々返済に回すようにしたら、数年かかってやっと借金返済できた、ということ。
うーん、うちも多分無駄な出費がまだまだあるんだろうな、と思ったり。
「この時、夫に借金のことを打ち明けなければ、確実に新たな借金を作っていたと思います。」とおっしゃっていますが、借金に悩んでいる時には、なるべく早く誰かに相談する、というのは鉄則だと感じました。
過払い金請求の金額次第では自己破産しないで済むこともある
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過払い金請求については、何度か書いていますが、いわゆるグレーゾーン金利廃止に伴って、それ以上の利率でお金を借りていた人は、過去にさかのぼって、払い過ぎた分の利息を金融業者に請求できるのです。
とにかく、バブルの時はお金を貸す方も強気でしたから、ギリギリ法に触れない29.9%とかの利率でお金を貸しているところも多かったです。
しかも、多重債務になってしまうと、お金を貸してくれるところがどんどん少なくなり、どんなに金利が高くても貸してくれるなら良い、という気持ちで借りていたものです。
今考えると、ものすごく恐ろしいことなのですが、10,000円借りて利息が3,000円なんていう借り方を平気でしていたのです。
いや、平気ということではなく、本当はもっと金利の安いところで借りたいのに、どこも貸してくれないから仕方なくというか、苦渋の選択だったわけですね。
私自身も、ネットで公開されている過払い請求の簡易計算ソフトを使って計算してみたら、信じられないくらい高額になってビックリしました。
「そんなに払いすぎていたのかー」と。 ショックで寝込んでしまうほど。(大げさですが)
ただ、私の場合は、この過払い金が発生したために、債務整理時に自己破産しないで済んだのです。
借金総額から実際に発生した過払い金を差し引いた金額が、なんとか返済できる額だったので。
こんな感じで、本来ならば、弁護士さんや司法書士の方に頼めば、「過払い金で救われる」はずなんです。
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少なくとも、私は救われましたから。
中には、過払いで戻ってきたお金を、そのまま自分の懐に入れてしまう弁護士や司法書士が居るという話を聞いたことがあるのですが・・・
多分、ごく一部だと思うのですが、信頼されていることを盾にとって、このようなことをするというのは、許せないですね。
とは言え、債務整理を依頼する時に、一番頼りになるのはやはり、依頼を受けてくれる弁護士や司法書士の方です。
信頼関係が無いと、債務処理もうまく行きませんので、頭から疑ってかかることはお互いのためになりません。
私の場合は、本当に親身になっていただきましたから。 結局は、自分の見極め力も大切なんだと思いますね。
そして、「この方は信頼できる」とわかったら、細かなことも包み隠さず、正直に伝えたほうがいいですよ。
時々、自己破産なのに、「こことここは自力で返すから」なんて、債権者の中に入れないケースもあるようですが、後で問題になれば、免責も受けられなくなってしまいます。
借金という、自分の恥ずべき部分は、なるべく隠したいと思うのはわかりますが、言いたくないこともきちんと伝える、というのが一番ですね。