お金が借りやすいのは債務整理中?債務整理後?
「債務整理中にお金って借りられるの?それとも債務整理後ならOK?」というご質問なんですが、「どちらも借りられません」が正解ですよね。
だけど、どんなことにも例外は必ずあるわけで、強いて言えばどちらが有利だろう?と考えてみました。
このブログでは、債務整理中、後という書き方をしていることが多いですが、「お金を借りるのはどちらが借りやすいのか?」ということになれば、当然債務整理後ということになります。
任意整理なら残債の完済後、自己破産なら免責後ということですね。
原則として、債務整理中は借り入れをしてはいけない、ということになっていますから。
ただ、「どうしてもお金が足りない」とか「債務整理中だけど、お金が急に必要になった」と言う場合もあります。
そんな時には、やはり公的資金に頼るしかないのかな、と思いますね。
いつも書いている「生活福祉資金貸付制度」については、「債務整理が終わってから来てください」と言われることが多いようですが・・・
それでも、100%断られるということは無いと思うので、本当に困っていたら、相談してみたほうがいいですね。
場合によっては、生活保護を薦められるかもしれませんが。
債務整理後だったとしても、通常の金融業者からお金を借りるのは、非常に困難な状況になるかと思います。
少し前、消費者金融がしのぎを削っていた時には、「ブラックの方、積極的に融資します。」なんていう正規の消費者金融もありました。
「対面融資のみ。1時間たっぷりのお説教付き」なんていう人情味のある消費者金融もあったくらいです。
実際に借りられた方の体験談なんかも、結構載っていました。
消費者金融側からしても、「多重債務で首が回らなくなった人」よりも「自己破産して借金をきれいにした」人の方が、取りはぐれがなく貸しやすかったわけです。
だけど、それももう昔の話。
総量規制で個人の借入額が1/3と定められたということもありますが、それ以前から、「少しでも危ない人にはお金を貸さない」という動きが金融業者にあり、審査自体も結構厳しいものになっています。
「サラ金なら貸してくれる」というのも、今は昔となっているわけです。
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それでも、まだ探せば「審査が比較的甘いクレジットカード会社」とかはあるようですが、ブラックには厳しいでしょうね。
中小の消費者金融や街金と呼ばれる小規模の金融業者なら、現在の収入次第では貸してくれるかもしれませんが。
今後は「お金を借りる」という発想よりも、「何とかしてお金を作る」と言う発想に転換しないといけないと思います。
公的資金がもう少し門戸を広げてくれれば良いのですが。
それも、マイナス金利になってしまった今となっては、無理なお願いなんでしょう。
ますます、個人間の競争が激しくなり、食うか食われるか?になってしまうのかもしれません。
貧富の差が広がり、貧乏人は、社会から疎外される傾向がますます強くなるような気がします。
考えようによっては、債務整理を経験したからこそ、どん底から這い上がる力が付いたと思えば、勇気も出てくるのではないでしょうか?