多重債務になると、頼れるのは公的資金だけ?
多重債務救済と書くと、なんでもかんでも助けてくれそうな雰囲気がありますが、もちろんそうではありません。
現在、多重債務になると、頼れるのは公的資金のみなんです。
しかも、頼みの綱の生活福祉資金については、「借金をたくさん抱えている場合は、先に債務整理の手続きをしてから」ということになっています。
「多重債務者だから貸してくれない」わけでは無いのですが、「ここを乗り切れば、自分で借金返済の目処を立てられるのに」という方にとっては、なかなか相談に踏み切れないのもわかります。
そうなると、民間の金融機関であって非営利機関である「労金」のように、多重債務者向けのローンを検討するという方法も考えられます。
労金ってどんな金融機関?
「労金って?」という方のために、労金ローンについてまとめた記事をご紹介します。
“労金は、労働金庫の略で、非営利の金融機関なので、低金利でお金を借りることができます。
労働金庫では、様々なローン商品を取り扱っています。
例えば、どの金融機関も一般的には住宅ローンを取り扱っていますが、カードローンやマイカーローン、教育ローン、ライフサポートローンなども取り扱っています。
他にもろうきんエアーローンと呼ばれる種類のローンもあります。
労金でローンを組もうと思ったら、まずはシミュレーションをしてみるのもいいかもしれませんね。
住宅ローンを借りている人でも、他のローンを借りている人でも、労金の公式サイトでシミュレーションをすることができるので、ローンの金額や金利を計算して、自分がどれくらいのローンを組むことになるのかを確認することが大切です。
住宅ローンシミュレーションの他にも、無担保ローンのシミュレーションもあるのは便利ですね。
こちらも利用してみると、将来的にいくら借り入れをしなければならないのか、いくら支払う必要があるのかをしっかりと把握することができるので、将来的な支払い計画を立てるのに役立つでしょう。
また、休日相談やローン相談日を設けているのも労金の特徴の一つです。
地域密着型のローンを取り扱っているので、それぞれのローン相談も手厚く、ライフスタイルにに合わせたローンを提案してくれるのです。
ある程度自分で決めてから融資窓口に行くのも良いですが、アドバイスをもらうことで、より自分にピッタリのローンが見つかるでしょう。
平日は働いていて労働金庫に行くことができない人でも、休日相談窓口なら利用できますから。”
ということ。
労金の審査は厳しい?
ただ、労金は非営利の金融機関であり、もともとは組合に入っている会員のための融資機関なので、「誰でも相談できる」ということではないです。
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ましてや、いくら多重債務者向けのローンを取り扱っていたとしても「ブラックでも借りられる」と言うことはありません。
労金のホームページを見ても、「組合員と家族の生活を守るために、高金利の消費者金融などからの借金でお困りの方は、ご相談に応じます」(要約しました)と書いてあるので、組合員救済のためのローンということに変わりはありません。
たとえ相談できたとしても、多重債務の場合はお金が借りられるかもししれませんが、債務整理中は無理だと思います。
審査に関しては、民間の他の金融機関よりも厳しい側面もあるでしょう。
もちろん、個人信用情報機関の参照など一通りの審査は行われますし、チェック項目も多いのではないでしょうか?
ただし、地域によっては、「負債整理資金の貸付制度」が利用できることもあるので、例えば任意整理を検討している人が債務整理費用を借りたりということはできるようです。
「債務整理も視野に入れて、真剣に借金を何とかしたい」と思っている方にとっては、ありがたい融資制度ですね。
すでに組合員だったり、加入できる条件にあてはまる人であれば、労金に足を運んでみるのも、借金生活から脱出するための、最初の一歩となるでしょう。