債務整理中でもお金を借りるには?
「債務整理中でもすぐにお金を貸してくれるところ、知りませんか?」なんて、ものすごく切実なフレーズで聞いて来られる方がいらっしゃいます。
私もそうだったのでわかるのですが、債務整理中というのは、精神的にも安心と不安の中間で、意外と「落ち着かない」日々が続きます。
多重債務時の「明日の借金返済日をどう乗り越えよう?」とか「今月の支払いは利息だけにしてもらうないか?」「ほんの数万でいいから、追加融資を頼めないか」などなどの心配から比べたら、まだ良い方なのですが。
実際「借金の取立てがなくなる」ということだけでも安心できるんですけどね。
それでも、「足りなくなったら借りる」という借金体質が身にしみていますから、「お金が足りないのに借りられない」状態に怯えてしまいます。
また、債務整理中は、まだ債権者から裁判を起こされたり、残債の支払いを求められたりすることもあるので、ものすごく不安な面もあるのです。
それに加えて、「明日の食費も無い」状態になってしまうと、せっかく債務整理を決心したのに、「まだ借金にまみれている方が良かったかも」なんて思う始末。
特に、債務整理と共に職を失うことになってしまった方はそういう思いが強いでしょう。
私もそうでしたが・・・
でも、これでは何のために債務整理したのかわかりません。
だけど、それほど追い詰められてしまうのも確かなんです。
債務整理した人に対する資金援助なんてないですからね。当たり前ですが。
私の場合は、副業でなんとか事なきを得ましたが、債務整理中に失業したり、自営業が破綻したりした人は、やはり「どこかからお金を借りる」しかないんですよね。
ブラックでも自己破産しても借りられる消費者金融というのは、一昔前は存在したようですが、多分今はほとんどが「闇金融」でしょう。
となると、ブラックや債務整理した人は、「闇金融」から借りるという選択肢しか残されていません。
結果、闇金が栄えてしまう、と言う悪循環にも陥ってしまうのですが。
事実、やり方を少し柔らかくしただけの「ソフト闇金」業者は増えているということです。
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だから、「生活福祉資金」のような公的資金を、もう少し借りやすくしてもらえないものだろうか?と思うんですよ。
公的資金といえども「貸付」ですから、返さなければならないのですが、利息がほぼゼロに近いので、やはり多重債務の時とは違いますよね。
ただ、「返せない」人も居るでしょうから、その辺は返済規約を厳しくする方法を設定すれば、と思いますが、もともと金融機関ではないので、難しいでしょう。
そうなると、民間の金融機関、例えば「労金」のように、多重債務者向けのローンを検討するとか。
ただ、労金は非営利の金融機関であり、もともとは組合に入っている会員のための融資機関です。
だから、「ブラックでも借りられる」ということではないんですね。
労金のホームページにも「組合員と家族の生活を守るために、高金利の消費者金融などからの借金でお困りの方は、ご相談に応じます」(要約しました)と書いてあるように、あくまでも組合員救済のためのローンということになっているのです。
また、多重債務の場合は相談の上、お金が借りられるかもししれませんが、債務整理中は無理だと思います。
審査に関しても、個人信用情報機関の参照など一通りの審査は行われるはずですし、一般の与信よりも厳しい部分があるかもしれません。
よって、嘘ではないにしろ、一般の方でしかもブラックとなると借りるのは難しいでしょう。
ただし、地域によっては、「負債整理資金」の貸付制度が利用できることもあるので、例えば任意整理を検討している人が債務整理費用を借りたりということはできるようです。
組合員であれば、まずは相談してみる、ということが大事ですね。
多重債務になって、どこからもお金が借りられなくなったにも関わらず、闇金融もどきのところがお金を借りしてしまうというのは、結局は「どこにも借金の相談をする場所が無かった」もしくは「できなかった」のが原因だと思うんです。
家族に心配かけたくなくて、ひとりで悶々とお金の悩みを抱えていると、本当に神経が病んでしまいますから。
「法テラス」もそうですが、公的機関で開いている無料相談会に参加するなど、とにかく「ひとりで抱え込まない」ことが大切です。