車乗ったまま融資は悪徳業者?
「車に乗ったまま融資を受けられるって聞いたんだけど、広島でできる業者は無い?」という質問がありました。
車担保ローンについては、いろいろと良くない評判もあり、悪徳業者がはびこっているという噂が絶えません。
闇金融とおぼしき業者も参入しているとか。
とは言え、「車は手放したくないけれど(無くなったら仕事ができない)、乗ったままでお金が借りられるなら利用したい」という方も多いのです。
私も、多重債務当時に、オンボロの10年落ちの中古車に乗っていなければ、もしかしたら利用していたかもしれないと考えると、他人事ではありません。
それほど、「もうどこからもお金が借りられない」状況になると、判断力が鈍ってしまうということ。
調べてみたら、広島など中国地方や岡山など四国、それに九州地方を中心に展開している業者は、数件ヒットしました。
正規の金融業者で、体験談でも「きちんと支払いを続け、ローンを支払い終えれば、車の所有権も戻ってくるし、何ら問題は無かった」んだそうです。
正規の金融業者もあるが、手数料は高い
ただ、「かなり法外な手数料を取られた」というのが引っかかります。
30万円の借り入れに関して、手数料が10万円かかったというのです。
もちろん、お金が無くて借りるのですから、この手数料の10万円も借入金額に上乗せして、ローンで毎月支払うことに。
考えてみたら、車担保ローンの手数料の相場なんて誰も知らないですから、「10万円」と言われれば高いなとは思いながらも納得してしまうかもしれません。
それに、その体験談の男性いわく「駐車場や電柱に貼ってある広告を見て電話をしたので、最悪闇金融のようなところを想像していました。」と。
「そしたら、電話対応も穏やかだったし、店頭に行っても、ごくごく普通の小さな消費者金融という感じで、年配の事務員さんも居て、安心できたんですよ。」
「金利も18%と法定金利内だし、これは、ちゃんとローンの支払さえしていれば大丈夫」とかなりホッとしてしまった、とか。
そんな中での「手数料10万円」はかなりびっくりしたものの、「支払い終えれば返ってくるのでは?」なんて勝手に条件を良い方向に持っていき、自分自身を納得させたようです。
スポンサーリンク
うーん、多重債務などと無縁な生活をしている方から見たら、「馬鹿なの?」と思うかもしれませんが、自分が同じ立場でも、同じような反応してしまいそうで、怖いです。
車担保ローンの仕組みは?
で、車担保ローンの仕組みとしては、
○まず、業者に車検証を渡し、名義を自分名義からその業者の名義に変更
○手続きが完了したら、業者から車の購入代金という名目でお金が振り込まれてきます
○その振り込まれたお金=借りたお金ということで、月々の支払いが始まります
と、なんだか複雑でわかりにくいシステムですが、法的にこうしないと成り立たないシステムなのでしょう。
中古車店に車を売った場合は、買取価格はそのまま自分のものになりますが、「車を乗り続けることができる」というメリットを重要視した結果、「車を質に入れる」ようなことになってしまう、という。
ただ、需要があれば供給する業者も存在するわけで、「手数料が高すぎる」というマイナスポイントを差し引いても、「車を売ること無くお金を借りられる」「お金を返してしまえば、車の名義も返してくれる」ことにありがたみを感じる人が少なくないのは事実です。
だけど、問題なのは、限りなくグレーなのをいいことに、少し支払いが遅れただけで車を「預からせてもらう」と持っていく業者。
その後、全額返済したのに、「車の保管代が思ったよりかかった」などの理由で新たな手数料を要求してきたり、「車に問題があって、修理に時間がかかっている」と言ったまま、なかなか返してもらえないというトラブルも発生しているんです。
「おかしいな」と思ったら、すぐに法テラスなどの公的な機関に相談する、という気持ちが大切ですね。