長い借金地獄の末に選んだ自己破産。
暗いトンネルの遥か彼方に、ほんのりと灯りらしきものが見えている、くらいの希望がそこにはあります。
それでも、不安の方が大きいのは確か。
「もう人生終わりだなー」とか「これからどうなっちゃうんだろう?」という自虐的な言葉しか浮かんでこず。
それでも子どもたちの顔を思い浮かべて、「頑張らないと」と打ち消すんですよね。
思えば、多重債務の頃からこの繰り返しだったような気がします。
私自身は自己破産は免れたものの、家を処分せざるを得ない状況にまで陥っていました。
住宅ローンの滞納です。
考えてみたら、借金云々が無くても、住宅ローンが支払えなくなって、家を競売に出されるなんていうこともありますものね。
ただ、自己破産の場合、家を取られるのは必須で、競売に出されるのも、半強制的なものだと思っていました。
だけど今は違うんですね。
競売にかけられる前なら、いつでも任意売却できるとか。
確かに、競売だと、ものすごく低い価格で売買されることが多いですよね。
得する人と言えば、安い値段である程度価値のある不動産が手に入る買い手くらいで、債権者にしてみたら少しでも高く売れた方が良いでしょう。
そういう意味でも、迷惑をかけた債権者の方に1円でも多く配分されるように、任意売却を選んだほうが良いということになります。
ただ、どこの業者に頼むのか?で明暗が分かれるのも事実。
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債務整理をする人というのは、取引を急ぐことから、どうしても悪徳業者に目をつけられてしまいがちです。
ネットで検索して、評判を確かめたり、今までの実績を調べたりすることもひとつの方法だと思います。
だけど、大々的に宣伝している業者の中にも、悪徳業者が潜んでいる可能性はありますので注意が必要です。
見分け方としては、甘い言葉で契約を誘ってくるような業者は止めること。
例えば、「引越し費用や当座の生活費は保証します」というような感じですね。
体験してみてわかったのですが、中古の住宅って、住宅自体の価値もありますが、売りに出す時期によってもかなり売却価格が違ってきます。
引越し費用や賃貸契約費用などの一部を出してくれることもありますが、あくまでも「いくらで売れたか?」にかかってくるのです。
それを、最初から保証するということは、不動産取引の際にかなりの手数料を取るつもりか、最悪の場合詐欺まがいで、最後まで取引が行われないことも。
そうなったら、「まだ競売の方が数倍マシだった」ということになりますからね。
私の場合は、たまたま債務整理をお願いしていた弁護士さんが、任意売却に実績のある不動産会社と知り合いで、紹介してもらったのですが、不動産会計には疎い場合もあります。
経験者に聞くのが一番良いのですが、なかなか周囲には居ないと思います。
ある程度名前の知られている不動産業者に、任意売却を行っているかどうか聞いてみる、と言う方法もありますね。
ホームページを見てみると、比較的目立つところに載っていることもあるので、今までの実績を知ることもできます。
とにかく、ネットや人づてに注意深く情報を集め、信頼できそうな不動産業者に頼むのが一番でしょう。