「自社ローンで滞納したら取り立てられる。すぐに督促の電話がかかってくる。」というのはよく言われています。
本当はどうなのでしょうか?
収入が当初の予定と違っていて、ローンの返済に困ることは実はよくあることです。
自社ローンを契約している場合、支払いが遅れると直接的な影響が出てきますので、支払いが遅れるとどうなるのかを調べてみました。
自社ローン販売店の対応は?
販売店によって条件が異なりますので、契約前に質問をしてどのような流れになるのか確認することが重要なのですが、ここでは一般的な販売店について書いていきます。
まず、少しでもと払いが遅れると、電話で催促されます。
ただ、支払日の翌日に電話が来ることは稀で、2,3日は待ってくれるようです。
もちろん、支払日に支払う義務はありますが、少しの遅れであれば、購入者以外(職場や保証人宅など)へ督促電話が入ることはまずありません。
再度支払日の設定することになるのですが、この時「一週間後、10日後」と具体的に数字を上げることが肝心です。
「お金ができたら」という曖昧な返事では承諾してくれません。
こちらが応えに詰まっていたら、販売店から「○○日までに支払ってください」と言われるでしょう。
ただ、再設定された日に振り込みが確認できなければ、車が引き上げられてしまうことがほとんどなので、「いや、その日までには無理だろう」と思いながらも「はい」と返事してしまうと、とんでもないことになってしまいます。
できれば、支払いができないことがわかった時点で事前に連絡し、振込日を変更してもらうのがベストなのです。
「今月の支払が遅くなりそうなので、来月まとめて支払います。」ということでも、事前に連絡しておけば、案外すんなり通ることも。
自社ローンは信頼関係の上に成り立つ支払方法なので、「支払が遅れる」とわかった時点で連絡するのはマストだと考えましょう。
「最長1ヶ月の遅延で、ほとんどの販売店が車を引き上げに来る」と言われていますが、「ちょっと厳しすぎるんじゃないの?」と思いますよね。
販売店の担当者に話を聞くと
「電話による催促をしても支払いが無ければ、車を引き上げます。1ヶ月遅れただけで車を取り上げるなんてひどい話だ、と思われるかもしれませんが、自社ローンを扱っている販売店にとっては当たり前の対応なのです。」ということ。
「車を引き上げた後は、車の売却益と支払い残額の差額を請求購入者に請求し、購入者が支払えない場合は保証人に払ってもらいます。」
「車を取られるだけじゃなく、まだお金も請求されるの?と言われますが、そもそも自社ローンでしかローンが組めないような顧客を信用して車を売っているわけですから、こちらにもリスクはあるんですよ。」と。
まあ、販売店側からすれば、そうでしょうね。
ただ、「ブラック」と呼ばれる人たちを相手にしていることで、逆に足元を見て、心無い商売をしている店もあるのは事実です。
「お互いの信頼関係」というのは、自社ローンを組む私達からすると、「信頼できる業者選び」がいかに大切であるか?ということも物語っています。
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そして、「この販売店なら大丈夫」と自社ローン契約をしたのなら、最低限のルールとしても「支払期日を守ること」「どうしても支払期日までにお金が用意できない時には、事前に相談すること」を守るべきでしょう。
ローン契約はお金の貸し借りですから、連絡無く1日でも支払いが遅れると、両者の信頼関係が崩れることになる、というのは、まんざら大げさな表現でも無いのです。
常に連絡が取れるようにしておけば、販売店も気長に待ってくれるところも多いです。
誰だって、支払の督促電話だってわかっていれば逃げたくもなりますが、連絡が付かないと販売店も不安になり、職場や保証人にまで電話をかけてきたりと、余計面倒なことになってしまいますよ。
また、「自社ローンを延滞しても信用機関には記載されない。」というように、個人信用情報に傷がつかないのをいいことに、「滞納しても大丈夫」と思う人も居ますが、そのために、車の所有権が販売店にあるのです。
滞納し続けて支払の督促にも応じなければ、車を引き取りに来ますが、それさえ拒否すれば、所有権は販売店にあるので、最悪の場合盗難届が出されることもある、ということは、しっかりと覚えておきましょう。