「サラリーマンは2度破産する」、なんともドキッとするタイトルですが、今から約20年も前に出版された本の題名です。
続編もあります
この本が書かれた時よりも、今の方がリアリティがあるでしょう。
サラリーマンと言うのは、「中の上」の暮らしが出来る位のサラリーマンだということです。
“人並みの給料、子どもが居てマイホームを持っている”という、平均的で、外から見たらある程度余裕のある暮らしができていそうな人ほど、蓄えが無ければ、破産する可能性がある
という、怖い話なんですよね。
このブログでも、散々自営業の悲しさや理不尽さを書いてきました。
でも、ある程度社会的に保障されているであろうサラリーマンでも、きちんと経済的なプランを立てて生活していかないと、なんと2度も破産してしまう危険性がある、ということなんですね。
なんでも、人並みの給料をもらい子どもが居て住宅ローンを抱えている、将来に備えて生命保険にも加入している、という家庭が一番危ないとか。
本当に、日本経済を支えている一般的なサラリーマン像だと思うのですが、それが危ないと言われてもねぇ。
確かに、借金をする人というのは「浪費癖」があったり、経済的観念が低かったりということなのですが、本当に、普通に暮らしている人が、借金地獄に苦しむ時代だというのはわかります。
現に、借金を抱えていなくてもお給料が上がらないために、住宅ローンの支払いができなくなったりしていますから。
そのくらい、先が読めない時代になったということです。
テレビで言っていたのですが、ヨーロッパやデンマークなどの福祉国家では、日本の数倍の生活保護費をもらっているそうです。
日本での平均月収がそれ以下になる可能性も否めないですよね。
「ある程度お給料はもらっているし、食べるのには困らない。家族旅行にも時々行けている。だけど、節約してもお金が残らない」なんていう家庭はいくらでもありそうです。
よっぽど綿密に計画を立てて、将来のリスクに備えないといけないということでしょう。
まあ、多重債務におちいっている人は(私も含めて)、その辺が甘かったと言われても仕方のないこと。
とは言え、先が読めないということは、自業自得とさえ言えないところもありますよね。
例えば自然災害で何もかも無くしてしまった場合とか。
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地震保険などもあるけど、すべてを網羅している保険は少ないだろうし、保険代だって高くなってしまいます。
2度破産する、ということは、2度目は年を取ってからということになり、それこそ「老後破産」ですよね。
年金だけでは暮らしていけないお年寄りが増えて、生活保護を受けている世帯の中でも、お年寄りが占める割合が年々増えているのです。
もう、とても他人事とは思えません。
そうならないためにはどうしたらいいの?ということは、若いうちから考えておかなければいけませんね。
とは言え、多重債務者になってしまった身としては、今はなんとかして、この状況から抜け出し、少しでもお金を貯めることしか考えられませんが。
そして、そのお金を元手に増やしていく、という繰り返しになるのかな?
貯蓄と投資をうまく組み合わせれば、破産するようなことにはならないでしょうね。
投資に失敗した場合は、またそれはそれで悲惨ですが、無理なく、コツコツと増やしていけば、大損をする可能性は少ないでしょう。
そのためには、まずは、しっかりと収入の基盤を整えていくことが重要です。