クレジットカードの審査につまづいていると、「誰でも持てるクレジットカードは無いのか?」と検索してしまいます。
たいていはデビットカードが紹介されているのですが、最近は「誰も持てるクレジットカード」としてバンドルカードが紹介されていることが多いです。
実際にはどのようなカードなのでしょうか?
実はプリペイドカードで、デビットカードに似ていますが、従来のクレジットカードとは違います。
スマホアプリですが、発行手数料300円を払えば実質カードも持てますし、VISA付きなので一括払いしかできませんが、お店ではデビットカードに近い感覚で使えるのです。
お金がなくても「ぽちっとチャージ」で2万円までの買い物ができるのも、嬉しいポイントの一つ。
この2万円のチャージは、自分の口座からではなく、カード発行会社から支払われます。
つまり、カード会社が買い物した商品の代金を立て替えてくれるんですね。
返済は翌月末までにコンビニなどで行うことができるので、月始に利用した場合は約2ヶ月後に返済するだけで済みます。
ただし、ネットショッピングにしか使えないので、「お金を借りる」ことはできません。
また、上限額が個別に設定されるようになったので、3,000円から上限額までしか使えない、という制限があるのですが、現在は、上限額を5万円に改定しています。
注意してほしいのが、1万円までは500円、1万円~2万円までは800円(消費税増税後は510円、815円)の手数料がかかるので、通常のキャッシングよりも割高になること。
例えば、5万円借りた場合は、1,830円の手数料がかかります。
手数料と年利を単純に比べられるものでも無いのですが、年利にすると3割以上になるので、消費者金融で借りるよりも高額になる、ということは頭に入れておいた方が良いでしょう。
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他の注意点としては
○毎月12万円まではチャージできますが、前回のチャージ分の2万円を支払わないと再度チャージすることはできません。
○長期に渡って滞納した場合は、年間14,6%の延滞金を請求されることがあります。
などで、「お金を借りる」ということで考えれば、キャッシングを利用した方がお得なのかもしれないですね。
ただ、スマホアプリとして利用できる点を考えたら、「手軽さ」では群を抜いているでしょう。
特に、私達のようなすねに傷を持つ身としては、「原則審査無しで2万円の前借りができる」カードとして考えれば、とても魅力的なわけです。
すぐにパッと飛びつくのはおすすめできませんが、「使えそう」と思ったら手に入れてみても問題無さそうですよね。
正直、少額のキャッシングをするために、細かい個人情報を入力する必要が無いだけでも、便利なカードと言えるでしょう。
追記:「バンドルカードを含めたスマホの後払いアプリを、債務整理前後に利用してはいけない」という記事を読みました。
確かに、後払い=借金ですから、債務整理直後や手続き中に利用するのは危険でしょう。
具体的にはこうです。
○後払いアプリを任意整理の手続き中に使ってしまったら?
任意整理は、債権者との和解に結構時間がかかることがあり、若い成立後にようやく借金の弁済分の支払いが始まるのですが、この時すでに生活が苦しいことも多いです。
できたら、手持ちの現金はなるべく残して、買い物も後払いにしたいところ。
バンドルカードのようにダウンロードして使うアプリだと、申し込んですぐに使える分、あまり何も考えないで「ポチッとチャージ」で買い物してしまいそうですが、それが問題なのです。
新たに借金することで、弁済費用が払えなくなってしまうと、せっかく和解に持ち込んだ任意整理が無駄になってしまいます。
また、そこから自己破産に変更することも可能ですが、今までの弁護士費用が戻ってこないどころか、新たに自己破産手続きの弁護士費用がかかってしまいます。
○個人再生や自己破産の手続き中に後払いアプリを使ってしまったら?
「借金って言っても、スマホのアプリだし少額の借り入れだから、言わなきゃバレないでしょ」と思っていたら大間違い。
後払いアプリを使ったことがわかってしまったら、再生計画案の不認可・免責不許可事由に当たることから、手続きがそこで中断されたり免責不認可になる可能性が大です。
いずれにしても、債務整理を決心して、ようやく手続きまで進んだのですから、少額の借り入れですべてを無駄にはしたくないですよね。
「アプリと言えども、後払いは借金」ということを、よーく頭に叩き込んでおきましょう。