ヤミ金と言う場合は多いかと思いますが、誰もが考える「一番お金を借りたくない相手」です。
「ブラックでも借りられます」という広告を出すほとんどは、この形態ではないかと思います。
では、そんなに怖いところからどうして借りてしまうのか?ですが。
◯ヤミ金とは知らないで借りてしまった
◯もう他からは借りられないので、止む無く借りてしまった
この2つに分かれると思います。
かなり前ですが、新聞に入っていた「新規のお客様でも即日50万円お貸しします」という広告チラシを元に、実際にどんなところなのか?潜入レポをしていた番組がありました。
まず最初に、住所を頼りに訪ねてみると、ビルはいくつかあるのですが、どうしても該当する建物が無いのです。
電話で確認してみると、「うちは電話だけで契約が完結するので、来店していただく必要はありません。」という答えが。
結局、架空の住所、あるいは場所を知らせないために頻繁に事務所を替えている、もともと郵便物を受け取るだけのためにレンタルオフィスを使っているなどでしょうか?
だいたい、広告に載っている電話番号も携帯であることがほとんどで、「足がつかない」ことに細心の注意を払っているんですよ。
レポーターは、「5万円の融資を受けたい」と言ってみました。
折り返し電話が来て、「審査をするから免許証のコピーを送って」と。
融資の審査に免許証のコピーだけでいいのか?と思いますが、近くのコンビニでコピーを取り送信したら、ほどなく電話がかかってきて「5万円すぐに振り込むから口座番号を教えて」ということ。
ものの10分もかからないうちに、お金は振り込まれたそうです。
不思議なのは、返済に関しての説明が無かったこと。
「え?返さなくていいの?」となりますよね。
ヤミ金融にとってみれば、5万円貸してすぐに返されては商売にならないわけです。
たとえ、「10日で1万円の利息」という法外なものでも、その時1回限りですから。
なので、聞かれたら「10日後に返済して。口座番号は前日までに知らせるから」と答えるのですが・・・
前日までに電話なんてかかってきません。
かかってくるのは10日目の3時以降で、しかも、「返済に間に合わなかったことをなじる内容と共に」なんですね。
理不尽この上ないですが、これが彼らヤミ金の手口なんです。
そこで新たな借入を約束すれば、そのまま返済できるという。
まさに、蟻地獄のような状態になってしまうのです。
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番組のコーナーはそこまでで、その後返さなかったらしつような取り立てが来るのか?とか、督促の電話で怒号が聴こえるのか?なんていうことまではわからなかったのですが。
ただ、ひとつ言えるのは、このレポにあるようなわかりやすい広告を出すところには近づかないことです。
新聞広告の他に、雑誌やスマホ、携帯、パソコンなどの広告でも度々見かけますが、最近では、もうちょっと巧妙なところが多いのです。
特に、twitterやLINEなどのSNSを使った手口の場合、個人的なやり取りになってしまうので、表面に出づらいんですよね。
それと、自分の個人情報を知られてしまうことが多いので、弱みを握られたことで、「おかしいな」と思っても借りてしまう、など。
だから、「知らないで借りてしまう」方も増えてくる、というわけ。
実際に借りてしまったらどうすれば良いのでしょう?
法的には「ヤミ金融から借りたお金は返さなくて良い」ことになっています。
だけど、相当肝が座った方でも、執拗な取り立てや家族や周囲を巻き込んだ手段にはお手上げ状態になるでしょう。
少しでも返してしまうと、「次はいくら」とどんどん金額がエスカレートしてきますから、これはもう専門家に頼るしか無いです。
少しでも早く警察や弁護士などに相談するしか方法は無いでしょう。