借金でお金や家電などを差し押さえられるなんて、考えただけでも怖いですねぇ。
だけど、借金のかたに暴力的に何かを取られるだけでなく、債務整理をしたとしても差し押さえられることはあるんですよ。
まずは貯金口座の差し押さえ
債務整理を行う銀行口座に預貯金がある場合、その貯金は差し押さえられると思って間違いありません。
もし、給与振込先に指定しているならば、振込みがあった時点で、債務金額と相殺されてしまうことが考えられます。
普通、差し押さえをするには、手順を踏んで書類を揃えて、とそれなりに時間がかかるのですが、銀行が債権回収のために行うことですから、その手順は必要ないのです。
乱暴な言い方をすれば、貸したお金を返さない人の口座なのですから、当然そこから貸したお金を返してもらっても問題はない、ということ。
理屈としては通りますし、致し方ないですね。
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だけど、債務整理する側としては、ただでさえお金がないのに、お給料まで差し押さえられてはたまりません。
債権者との話し合いの上、月々いくらか返済することになってから返していきたい、というのが人情です。
ということで、債務整理のお願いをする前に、給与振込みの口座は変更しておいたほうが良いでしょう。
同様に、債権者となる銀行に少しでもお金があれば、他の銀行に移しておくしかありません。
あと、昔のドラマなんかだと、家財道具、例えば冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどに片っ端から「差し押さえ」の紙を貼るシーンが出てきますよね。
さすがに、今でも自己破産したらそんな紙を貼りに来ると思っている人はほとんど居ないでしょう。
それでも、家の中にあるものはすべて取られると思っている人は少なくないのではないでしょうか。
そんなことはないです。
だいたいよーく考えてみてください。
今どき、古い冷蔵庫やテレビ、洗濯機なんて、リサイクル料金が高くて、お金を出して引き取ってもらう時代です。
そんなものもらってもお金にならないですから、持って行きません。
あっ、でも、最新式の家電なら差し押さえられることもあります。
今だと4Kテレビとか。
そこまでじゃなくてもそこそこ高価なハイビジョンテレビとか。
まあ、自己破産や債務整理を考えている人が、そんな高価なものを持っているとは考えられないですけどね。
だから、貧乏人にはふさわしくないような高価なものを持ってさえいなければ、特に差し押さえられることはないのです。
とは言え、家や土地を所有している場合は、どんなに古い家でも取り上げられますけどね。