債務整理を決心した時、持ち家があった方は、そのまま残すか処分するか迷うところですね。
任意整理だと、住宅ローンさえ滞らなければ、家はそのまま残すことができますが、自己破産になると競売にかけるか任意売却するか、ということになります。
それ自体大変なことなのですが・・・
家を無くした場合、とにかく住む所を探さなくてはなりません。
だけど、賃貸も今は結構高いですからね。
持ち家だった場合は、「安アパートでも良い」と思いながらも、家賃は今払っているローンとさほど変わらなかったりします。
気分的には「かなり落ちぶれた」様に思えるのですが、結局月々の支払いは変わらないということに。
そして、問題なのは、その「安アパート」でさえ、賃貸契約の時に保証人が必要なことです。
多重債務から債務整理への道を歩んでいく中で、ほとんどの金銭的な信頼関係は絶たれた状態になっている方も多いですよね。
そうじゃなくても、今時「借金の保証人」はおろか「賃貸契約の保証人」になってくれる人を探すのは、ものすごく大変なことなのです。
特に、「債務整理したこと」は会社の上司や親戚には言いたくないですから、持ち家から賃貸に移った事もできれば伏せておきたい。
だけど、保証人を頼むとすれば、言わざるを得ないということに。
借金を抱えた人じゃなくても、保証人を立てられない、という人は少なくないはず。
だから、今は「家賃保証サービス」を利用する人が増えているのだと思います。
で、金融ブラックの私たちはここでも問題発生!
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家賃保証サービスをおこなっているのが信販会社なので、個人信用情報を調べられるということは容易に考えられるのですが、調べられたら審査に通るはずがありません。
今までは、「個人信用情報を調べられるらしい」という情報はありましたが、これで「調べられることは間違いない」ということが言えますよね。
「個人情報の扱い方という観点で見れば問題がある」という意見がでているようですが、今後どこまで個人情報が守られるのか、注目したいところです。
「信販会社が注力する家賃保証で個人情報の扱いに付く疑問符」
という特集記事を読んだことがありますが、だからと言って、信販会社が契約時に個人情報を参照するのは当たり前のことですから。
ましてや、家賃トラブルも増えていて、家賃滞納の上、夜逃げされて滞納分の請求もできない、なんていうことも少なくないようです。
実際に、離れたところに住んでいる兄のところに、「弟さんが、家賃滞納したまま連絡が取れなくなった」と言われ、家賃滞納分と修繕費用などを請求されたそうです。
音信不通の弟のために何で大金を?ということになりますよね。
多分、すんなりお金を出す人は少ないでしょうから、揉めた上に家賃も取れない、なんていうこともあるそうです。
大家さんにしたら「たまったもんじゃない」状況ですから、賃貸契約も、今以上に慎重になるでしょう。
それに、ブラックリストのように、何かしらの金銭的な事故を起こした人をリスト化するということは、これからも続くと思います。
だって、金融業者からすれば当然の権利ですから。
我々債務整理者が賃貸物件を借りられるかどうかは、保証人を見つけられるかどうか?ということにかかっている、とも言えますね。