債務整理したら人生終わり?
多重債務の時は、「債務整理さえすれば、ばら色の未来が見えてくるかもしれない」、という思いと、「債務整理をしてしまったら、もう人生終わりだ」という思いが交差していました。
それと、「自分で借りたお金なんだから、どんなことをしてでも返さなければいけない」という強迫観念と。
その頃は、自己破産しか選択肢がないような感じでしたから、「破産者」としてのレッテルを貼り付けながら一生生きていくのか、と思っていましたね。
さすがに、昔のように、家中に「差し押さえ」の紙を貼られるとか、隣近所から後ろ指を指されるということはないですが、なんとなく「暗い人生」のような気がしていました。
と同時に、「債務整理をすれば、すべてが振り出しに戻れる」「やり直せる」という希望も少しは残っていたんですけどね。
債務整理をしてみた感想は意外にも・・・
で、実際に任意整理をしてみた感想は?
意外と生活は変わらない、ということです。
まあ、そうですよね。
債務整理をしたからと言って、借金が大幅に減っただけで、収入はそう変わらないですし・・・
特に、私の場合は、債務整理中に夫が失業状態に陥ってしまったので、多重債務時代よりも生活が苦しい時期もありました。
「もう、どこでもいいから、ブラックでもお金をかしてもらえるところはないだろうか?」と必死になって探したり・・・
とは言え、「借金」という重圧が亡くなった分、精神的にはかなり楽になったというのが本当のところ。
正直、任意整理しても残債を返していかなきゃならないですし、多重債務時代に滞納していた税金を月々いくらかづつ支払わなきゃならない。
だから、そんなに生活が楽になったわけではないのですが、私の場合は、「もう借りられない」ということで、逆に「今度はどこから借りよう?」と常に考えていたプレッシャーから開放されたみたいです。
アコムやアイフルなどの看板を見るたびに思うこと
街で消費者金融の無人契約機の看板を見る度に、「もう借りなくていいんだ」と安堵している自分が居ます。
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実際、「少しでも審査の甘い消費者金融」を捜し求めて、無人契約機のはしごをしたこともありますから。
この「はしご」って、要するに、アイフルで借りてアコムに返し、またアイフルで借りる、というようなことです。
お酒と違って、全然楽しくは無いですよね。
その頃は、テレビで消費者金融のCMを見るのでさえ苦痛でした。
お金を貸してくれるところなのに、見るのも嫌って。
何か屈折していますよね。
生活はまだ苦しいですが、アルバイトとネットでの副収入でなんとか補填できます。
節約をしながら何とか暮らしていく、という考え方で行けば、「借りては返し」という生活をしていた頃に比べて気分的には楽ですね。
まだまだ「完全な生活の立て直し」までには時間がかかりますが、今が精神的には一番落ち着いているかもしれません。