夜逃げ屋が借金苦の弱者を救う?ヤミ金融からは逃げ切れない理由は?

借金をまとめるための賢い方法

ローンや借金を滞納している人が、夜逃げをしてそのまま雲隠れしたら、借金から逃れられるのでしょうか?

まあ、確かに、昔から借金が払えない→そのまま放置→督促状が届く→それでも放置→矢のような催促に怯える→取り立てに来る→夜逃げ というパターンが多いかと思います。

借金から逃げるには、もう夜逃げしかないということ。

そう言えば、かなり前に「夜逃げ屋本舗」という中村雅俊さん主演のドラマがありましたが、あの手際の良さに感動したことがあります。

確か、いつのシリーズだったか忘れましたが、初回タイトルが「悪徳サラ金から弱者を救う闇夜のヒーロー」だったような。

単なる引越し屋さんではなく、弱者を助けるヒーロー的な扱いでした。

 

ヒーローショー-債務整理体験談

だって、夜って周りはシーンとしてますから、いくら人通りが少なくなったとは言え、荷物を運ぶ音もするし、絶対にバレるだろうと思ってましたから。

プロは時間をかけず、音も最小限に抑えるんですね。

さすが、プロ! って感心している場合ではなく、現実に戻りましょう。

夜逃げがうまく行ったとしても、今は、その後にバレる可能性が高くなっている、ということ。 考えてみてください。

夜逃げをしたって、どこかで働かなくては生活していけないのです。

逃亡犯じゃあるまいし、偽名を使ったり住民票を偽造したりなんてできないですよね。

その時点で、犯罪者になってしまいます。

となると、夜逃げだからということで住民票を自分で移さなくても、どこかの会社に就職すれば、たとえパートであっても健康保険の関係で会社が市に登録することになります。

そうしないと雇えないですから。 もしくは、会社から「住民票の移動が済んでいないと採用できません」と言われてしまいます。

となると、もうアウト。

移動した途端に、督促状の嵐になるのです。

通常、夜逃げがうまく行って、雲隠れしたまま5年が過ぎれば、借金の時効が成立すると言われています。

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だけど、さっきも書いたように、働いたり子どもを学校に入れたりすれば、どうしても足がついてしまいますから、バレた時点で督促状は再び届くのです。

住民登録しないで生活するなんて、今の世の中ではほぼ不可能ですから。

だいたい、一番身近な問題で「ゴミはどうするの?」ということもありますし。

話を戻して、「借金から逃れようとしている」ということがわかった時点で、金融業者が裁判を起こしてくるかもしれません。

いわゆる「◯月◯日までに債務総額◯◯万支払いなさい」という命令がくだるのです。

不服だったら裁判所に来て、申し立てをするように、ということ。

そうなってしまうと、時効どころの騒ぎではなくなりますよね。

それに、雲隠れ期間の5年のうち、1社からでも督促状が一度でも届いてしまえば、その時点で時効は中断することになります。

そう考えると、借金の時効成立というのは、非常に困難であると言わざるをえないです。

中には、「最初の頃は督促状がたくさん届いていたけど、無視しているうちに来なくなった。」なんていう体験談もありますが、たまたまラッキーだっただけ。

そんな経験をしていても「借金の時効は成立したけれど、逃げ隠れする生活はもうコリゴリ。もう一度やれと言われても絶対に断わる。」と言っていたように、精神的なダメージは計り知れません。

夜逃げをして、息を殺すように世間から隠れて生活していても、いつかはバレるのなら、債務整理をした方が数倍精神衛生上も良いと思いますよ。

追記:とは言え、闇金融からお金を借りていた場合、債務整理の手続きを開始した後でも、取り立てが止まないこともあります。

下手したら、もっと酷くなることも。

相手は、法律を無視した営業をしているわけですから、こちらがいくら正式な書類の手続きを踏んでいても一切お構いなし、ということは多いです。

中には、法的手段に出たことで、「やばい」と思い、いきなり手を引くというケースもありますが・・・

最悪の場合を考えて、一時避難のために夜逃げをすることも必要になるかもしれませんね。

そんな時には、できるだけ速やかに、かつ手順を踏んで、目立たないように引っ越しすることが大切です。

借金で夜逃げをする

あるいは、必要最低限の生活用品だけを持ち、車で逃げる方法も。

ただ、長期化した場合、家族で車の中で暮らすのは至難の業ですから、こっそりと住民票を移し、新天地でアパートを借りるということも考えなければいけません。

仕事や学校のこともありますしね。

そういった場合は、市役所で、「悪徳業者に執拗な嫌がらせを受けている」と相談すれば、第三者に居所を知らせない対処をしてくれることもあるので、まずは相談してみましょう。

自分や家族の身を守ることが、一番大切ですから。