楽天カードを任意整理したA子さんの話
“楽天でよく買い物する私にとって、楽天カードはとても使い勝手の良いクレジットカードでした。
ただ、この「使い勝手の良い」を自分の都合の良いように解釈し、「ポイントも貯まるし、リボ払いにすると毎月少ない金額で済むから」とどんどん買い物していると、私のように債務整理にまで追い込まれてしまいますよ。
なんて、脅かすつもりは無いのですが。
月々しっかりと返済して、リボ払いもほどほどにし、時々繰り上げ返済をしていれば、快適なカードライフは送れていたんです。
それを、自分の収入を顧みず、カードの限度額も徐々に増えてきたのを良いことに、「リボ払い」を繰り返していた結果、支払日に銀行口座にお金が残っていなかった、という羽目に陥ってしまいました。
自分が悪いのですが、最近は、楽天カードに限らず、返済が遅れるとスマホや会社に割とすぐに電話がかかってくることが多いです。
「○日までに支払います」と確実に払える日を言って、その日までに入金すれば問題は無いのですが、そこですでにビビってしまいました。
まあ、そんな私ですから、他のカードでもリボ払いを繰り返し、返済日に支払えなくなると、今度は消費者金融から借り入れる、なんていう無茶なことをしていたんですよね。
当然、借金はかさむ一方になり、ある日一大決心をして、債務整理の相談をしに法律事務所を訪れた、という訳です。
「自己破産をするしかない?」とコワゴワ相談したら、「任意整理で行きましょう」と言われ、少しホッとしたのを覚えています。
任意整理中に楽天カードは受かる?任意整理の手続きやメリットは?
楽天カードで任意整理を断られた?
だけど、ネットで調べると「楽天カードで任意整理を断られた」という体験談が。
とは言え、ネットで任意整理した人を検索してみると、楽天カードを任意整理した人はたくさんいるのですが・・・
詳しく調べてみると、楽天カードは任意整理に対して少し厳しい態度をとっているようでした。
「楽天カードが発行されてから期間が短いと、任意整理に応じてもらえない可能性が高い」ということ。
「発行から半年以内だと任意整理の交渉は難しいと言われ、依頼を断られた」人も居たのです。
楽天銀行のスタンスとしてはこうです。
「任意整理は、数ある債務整理・解決の形態の一つであり、一般的には、債務者が債権者と契約を結び、決済を行う代わりに借金を返済していく手続きです。
しかし、楽天カードは、お客様が分割払いで借金を返済しても、延滞利息が発生したり、債権者から追及されたりと、お客様に悪影響を与えるような和解や清算を推奨することは望んでおりません。」
ということ。
なので、特に取得して短期間しか経っていない場合は、任意整理を断られる可能性が高いのでしょう。
私の場合は、楽天カードを取得して半年くらいでしたが、大丈夫でした。
弁護士事務所によっては交渉してくれますので、任意整理に強い弁護士事務所や司法書士事務所に相談するのが良いでしょう。
それから、楽天カードの任意整理では、長期の分割払いは受け付けてくれないようです。
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楽天カードは取得してからの期間が短いと任意整理の交渉が難しくなる
任意整理の場合、借金の元本を3年または5年に分割して返済するのが一般的ですが、交渉により返済期間を5年以上に延長したり、月々の返済額を抑えたりすることが可能です。
クレジットカードも4枚任意整理しましたが、約7年の長期分割ができたものもありました。
しかし、楽天カードについては、複数の法律事務所から、長期分割の交渉は認められないと言われてしまいました。”
ということ。
楽天カードは任意整理には応じてくれるけど、取得してからの期間が短かったりすると、交渉が難航することもあるんですね。
とは言え、その辺も、弁護士や司法書士の方次第というところもあるのでしょうか?
また、楽天カードの任意整理のメリットとして、リボ払いの利息から解放されることが挙げられます。
楽天カードのリボ払いの金利は年率15.0%で、他のカード会社のリボ払いの年利はほぼ同じですが、月々の返済額が少なくて済む分、繰り上げ返済をしないと、借金の残高がなかなか減らず、利息の総額が増えてしまいます。
仮に楽天カードで100万円のリボ払いをした場合、完済までに61万円の利息がかかることになるのです。
任意整理の手続きをすれば、この61万円の利息は基本的に0円にすることができるので、大分助かりますね。
逆に、楽天カードを任意整理した場合のデメリットとしては、楽天市場での買い物でポイントを貯めることができなくなること。
楽天市場で買い物をするなら楽天カードを使いたいところですが、楽天カードを任意整理してしまうとカードが使えなくなってしまいます。
楽天市場での買い物が多い人にとっては、デメリットと言えるでしょう。
と言っても、債務整理をするほど追い込まれていると、ポイントがゼロになったとしても、利息が無くなる方を取りますよね。
これは、楽天カードに限らず、普通に使っていればお得なカードも、使い方によっては自分を追い込んでしまうことになる、という典型的な例と言えます。