自己破産後の生活というのは、簡単に考えていると泣きを見ます。
よく「破産宣告さえしてしまえば」なんていう方を見かけますが、そんな甘いもんじゃないです。
多分、そんな考え方だと、自己破産後の生活の立て直しも難しいでしょう。
自己破産は結構免責が降りるまでが大変なんですよね。
「免責が降りない」なんていう場合もあるわけで。
「自己破産するつもりで、あれもこれもと使ってしまったのではないか?」と疑われるような場合とか。
あと、ギャンブルでの借金は、免責がおりない理由としても有名ですよね。
自己破産したくても免責は降りずという悲惨な結末になってしまいます。
だから、「免責が降りれば一安心」なんていう風潮も生まれてしまうのでしょう。
本当は、「自己破産後免責が降りてから」が問題なわけです。
よく「生まれ変わったつもりで頑張ります」なんて言いますが、「生まれ変わる」くらいの自己革命なんてなかなかできないですよね。
偉そうに書いていますが、私も債務整理をした身ですので同罪です。
まずは、やはり「借金体質からの脱却」を目指さないといけないということ。
だけど、これが非常に困難でして。
「こんなにまで借金体質になってしまっていたのか」とびっくりするくらい、多重債務生活は人間をダメにしてしまいます。
「借金を借金で返す生活」や「生活費が足りない分を借金で補填する生活」を続けていると、もうすでに「借金をする」ということ自体が生活の一部に溶け込んでいるのです。
これは、自覚症状もなく、じわじわ忍び寄ってくるものなので、大変危険です。
それでも、病気と違って、もともとは自分がいけないのですから、ここは、きっちりと自分でなんとか治すしかありません。
パチンコ依存症やアルコール依存症なら治す機関もありますが、借金依存症に関しては、自分で何とかするしかないのです。
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話を「破産免責後のクレジットカード作り」に戻しますと、結局は、この借金体質を直してからでないと、事故履歴が消えた後に、もう一度クレジットカードの申し込みをしても、まず断られてしまいます。
その上で、安定した収入や生活環境を整える、ということが大切になるでしょう。
「喪明け」なんて言いますけど、結局は「個人信用情報」から事故歴が消えるだけのこと。
だから、白紙に戻っただけですから、クレジットカードの審査に受かる保証はどこにもないのです。
まずは、生活の立て直しと共に、自分の属性を磨く必要があります。
要するに、「まじめに働いて収入を増やす」ということなんですね。
「審査の甘いクレジットカード会社を探す」なんていうのは、すべての要素が整ってから、ということになります。