債務整理の経験上、過払い請求も視野に入れたのですが、なかなか「差し引きで」という単純な構図にはならないようです。
だけど、テレビCMでは、「昔、数万円の借金を何度か繰り返しただけなのに、数十万円戻ってきました。」なんて言っていますよね。
本当なのでしょうか?
そこで、過払い金について調べてみました。
過払い金とは?
過払い請求は、借金返済の際に払いすぎた利息を取り戻す手続きです。
過払い請求をすることで、お金が戻ってくる可能性があります。
しかし、以下のようなケースではお金が戻ってこない場合があります。
1. 過払い金が発生していない場合
2. 債務整理を行った場合
3. 借金が完済している場合
4. 借金が消滅時効になっている場合
5. 借金が自己破産で処理された場合
6. 債権者が倒産している場合
7. 過払い金請求の期限が過ぎている場合
8. 貸金業者が過払い金を返還する義務がない場合
また、過払い請求をすることで、お金が戻ってくるメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。
1. 費用がかかる
2. 手続きが面倒
3. 信用情報に影響が出る可能性がある
過払い請求をする前に、貸金業者によって過払い金の返還率や請求してからお金が返ってくるまでの期間が異なることがあるため、注意が必要です。
また、過払い請求の対象となる人や手続きについては、司法書士や弁護士に相談することをおすすめします
過払い金請求の流れ
過払い請求の手続きは、以下のような流れになります。
1. 過払い金の相談
2. 司法書士や弁護士との面談(リモートでも可能)
3. 過払い金の調査・計算
4. 調査結果の報告・方針決定・交渉
5. 手続き
手続きには、以下のようなものがあります。
1. 消費者金融やクレジットカード会社に対して、返金交渉を行う。
2. 返金されない場合は、裁判での取り戻し手続きを行う。
過払い請求をする前に、貸金業者によって、過払い金の返還率や請求してからお金が返ってくるまでの期間が異なることがあるため、注意が必要です。
過払い請求するために必要な書類は?
過払い請求をする際に必要な書類は、以下のようなものがあります。
1. 取引履歴
2. 引き直し計算書
3. 合意書
4. 印鑑
5. 身分証明書
取引履歴を取り寄せる方法は、貸金業者によって異なりますが、以下のような方法があります。
1. オンラインで取得する
2. 電話で取得する
3. メールで取得する
4. 書面で取得する
貸金業者によっては、取引履歴の取得に費用がかかる場合があります。
また、取引履歴がない場合は、貸金業者に問い合わせることで取得できる場合があります。
過払い請求をする際には、取引履歴を正確に取得することが重要ですが、司法書士や弁護士に相談することで、取引履歴の取得方法や手続きについてアドバイスを受けることができます。
過払い金請求にかかる費用は?
1. 司法書士や弁護士に依頼する場合
●報酬:基本報酬相場は1社4万円~7万円と高い傾向がある。
●実費:切手代、印紙代、郵送費、登録免許税など。
2. 自分で手続きする場合
●実費:切手代、印紙代、郵送費、登録免許税など。
過払い請求には、司法書士や弁護士に依頼する場合と自分で手続きする場合があります。
と、こんなところです。
弁護士や司法書士に頼むと、楽ちんだけどお金がかかり、自分で手続きをすると、お金はあまりかからないけど手間がかかる、ということですね。
ただ、大前提として
●借金の借り入れ時期が2010年6月17日以前だった人
●最終的な借金の完済をしてから10年以内
という条件があるので、それ以外の方は過払い請求はできません。
誰でもということではないので、了承してから考えてくださいね。