「金融事故者になった人」というのは、今回の記事では債務整理をした人を指しています。
ですが、滞納などで個人信用情報に傷がついてしまった方も当てはまるかな?
金融事故者になるとローンが組めない、ということは再三書いていますが、やっぱり車が必要な地域に住んでいると、一番困るのが、車が壊れた時に次の車を買うのにローンが組めないこと。
それと同様に、車検の際にもローンが組めないというのは、毎月ギリギリの生活をしている者にとっては、困るんですよ。
車検は二年に一度だし、計画的に貯金もしているのですが、どうしても突発的な出費にその貯金を使ってしまうことが多いのです。
それに、「貯金がほぼ無くなってしまう」ことの恐怖もありますよね。
とは言え、多重債務経験者としては、分割払いにすれば利息が発生することのリスクも重々承知しているので、できれば、なるべく早い期間で返してしまいたい、とは思っています。
そう。昔みたいに、「月々の支払金額をなるべく少なくしよう」ではなく、「一括払いは無理だけど、数回に分けて一番利息がかからない方法にしたい」という気持ちに変化してきているのは事実。
だけど、2,3回払いにしてもらうにしても、ローン審査に通らなければ分割払いはできません。
唯一できるとすれば、「懇意にしている中古車店や自動車修理工場で、個別の信頼を得る形での分割払いにしてもらう」ということ。
言ってみれば、飲み屋さんの「付け払い」のような形ですね。
多分、この方法が一番安心かもしれません。
他には自社ローンもありますが、業者によって対応がマチマチなので、よーく吟味してから利用する必要があります。
では、一般的な自動車ローン審査に受かるにはどうしたら良いのでしょうか?
まずは、喪明けを待つこと。
なんて、言ってしまえばそれで終わってしまいますよね。
喪明けというのは、個人信用情報から「事故情報」である「異動」という文字が消えたことを確認した時点のことを言うのですが、自分で開示してみる目安はどれくらいでしょうか?
この間「元ローン担当者が教える自動車ローン事情」という記事を見たのですが、一般的に、債務整理後(自己破産を除く)車のローンが組めるまでは4年かかるということです。
「ええ?5年じゃなくて4年?」と思いますが、業界では4年が一般的らしいです。
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ただし、個人信用情報から異動の文字が消えるのに数ヶ月かかる場合があるので、プラス1年は様子を見たほうが良いという考え方が主流になっている、ということ。
※クレジット会社によっては、破産宣告を受けた日から数えるところと、審査機関に登録されてからカウントされるところがあるため
自己破産の場合は、やはり長くて7年ということですが、こちらも1年は余裕を持って考えた方が良いため、8年くらいで申し込むということになります。
喪明け後にクレジットカードやローンの審査を申し込む時に、一番してはいけないことが、「もうこのくらいで大丈夫かな?」と思って、手当たり次第に申し込んで行くこと。
審査に受からないからって、2社も3社も立て続けに申し込んでしまうと、審査に受からないばかりか、その履歴が数ヶ月は残ってしまうので、結局「何度申し込んでも審査に落ちてしまう」結果につながるのです。
ではどうすれば良いか?ですが、まずは、安定した収入を得るために頑張ること。
そして、できるだけ自分の属性に合ったクレジットカードで、巷で「受かりやすい」と評判のところのカードを取得する。
運良く手に入れることが出来たら、少額であろうが、日頃のお買い物にはなるべくそのカードを利用するようにして、ひたすら履歴を積むのです。
信用情報が真っ白なままで申し込むのとは、雲泥の差が出るそうですよ。
追記:「金融事故者になった人が車のローン審査に通るコツ」として、中古車店店長が、「中古車店によっても、審査に受かるかどうかが違ってきます。」とのこと。
どういうことかと言うと、「例えば、A社のローンを組みたいと思っていても、その中古車店が、A社のローンをあまり取り扱っていなかったら、喪明け後に申し込んだとしても、過去に債務整理したことを疑われ、審査に落とされることが多いのです。」
「A社のローン販売に力を入れていて、取引実績のある中古車店を選べば、信販会社にすればお得意様なので、審査も緩くなります。」
「実際に、ある中古車店でローン審査に落ちた人が、次の店では、保証人の必要も無く、頭金も通常通りという好条件で、ローン審査に受かったことがあります。」
もちろん、申込者本人の現在の収入なども重要になってきますが、ここまで結果が違ってくるとなると、まずは車種選びよりも中古車店選び、ということになりますね。