老後破産の恐ろしい実態
子どもの貧困が増えている、いや、若年層の方が、と討論されていますが、実は一番問題なのが、高齢者の貧困なのではないでしょうか?
いや、若者が仕事にあぶれ、子どもが十分に食事も与えられていないということももちろん問題なのですが、社会問題としても取り上げられやすい気がします。
でも、高齢者に関しては、「お金を持っている」というイメージがあったりしますよね。
今は、そのイメージも崩れつつあるということです。
実際、地域によっても差がありますが、70代前半の10人に1人が生活保護を受けていると言われています。
70代と言えば、若いころ必死で働き、子どもを成人させ孫もある程度大きくなり、やっと自分だけのために生きられる世代です。
それなのにお金が無くては、暮らしを楽しむどころか、病気になってもお医者さんにも通えません。
ちょうど、債務整理後の生活がまだ破綻している状況のようです。
年金がもらえる、と言っても、たくさん貰える人は限られていますから。
「お金が足りない」と思っても、若い人たちのように気軽にのキャッシングすることなんてできないです。
ましてや、長いローンを組むことも。
唯一利用できるとしたら、不動産担保ローンでしょうか?
ある程度資産価値のある不動産を持っていれば、お金を借りることは可能でしょう。
ただし、返済が滞ると、土地も家も取り上げられてしまうリスクはあるので、よく考えた方がいいですよ。
年を取ってから、賃貸物件を探すのは結構大変で、私の両親が訳あって賃貸物件に住む事になった時、年齢がネックになって、何軒も断られた経験がありますから。
結局、「何かあったら、こちらで責任を取るから」ということで、やっと入居できたのです。
年金担保融資という方法も
不動産担保ローンの他、あまり聞き慣れない方法としては、年金担保融資というものもあります。
文字通り、年金を担保にしてお金を借りる方法ですが、取り扱っているのは、独立行政法人福祉医療機構と、日本政策金融公庫の恩給・共済年金担保融資だけだということ。
つまり、よく新聞のチラシ広告などでみかける「年金を担保してお金を貸します」という金融業者は信用してはならないということです。
不況になると、お年寄りの懐を狙う悪質業者が増えてきますので、用心に用心を重ねることが大切です。
振込詐欺だけでも年々悪質になっていますから、お金を借りるとなると、余計注意が必要になるわけです。
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このサイトに来てくださる方の中には、高齢になってから債務整理をして全財産を失われた方もいらっしゃるでしょう。
ただでさえ、ローンを組むのは難しい年齢ですから、ブラックになってしまってはどこからもお金を借りることはできません。
そんな時、ある程度の年金を受け取っている場合、この年金担保ローンを利用するという方法もあるのです。
年金担保融資の審査は厳しい?
もちろん、年金受給者なら誰でも借りられるということではないですが、この年金担保ローンはそんなに難しい審査があるわけでもなく利用することができるのです。
ただし、融資金をギャンブルや投資などに使ったり、現在生活保護を受けている場合や受給後5年以内の場合は審査に受からないということ。
連帯保証人が必要で、現在受けている年金額の1.0倍以内しか借りられないという制限もあります。
まあ、返済方法として、支給される年金から引き落とされるということなので、そのくらいの金額が妥当ということなのでしょう。
結局は少ない年金をさらに少なくすることにもなるので、本当にお金に困ってどうしようもない場合、また年金金額には余裕があるけれど、少しまとまったお金が必要という時以外はおすすめできない方法ではあります。