多重債務者が猛暑を乗り切るのは厳しい
多重債務に陥っていると、この時期とても大変な思いをします。
暑くなると、どうしても光熱費が高くなってしまいます。
気温が体温よりも高くなる時期、エアコンは無いと命に関わります。
生死に問題が無かったとしても、熱中症になってしまっては、働けなくなってしまうので、結局は同じことになってしまいますよね。
コロナで収入減の上光熱費が高くなってくると、生活はかなり危機的な状況に。
すでに「もう自己破産しかない」というくらい追い詰められている方もいらっしゃるでしょう。
私自身、多重債務でもう自己破産しか方法はないと思っても。
もう夜逃げするか命を立つしか無いと思うほど悩んでいたとしても。
自己破産を決意するのは、並大抵のことではありませんでした。
私の場合は自己破産は免れましたが、債務整理の相談に行くまでに、もう何年かかったかわからないくらい悩みに悩みました。
何も、借金を抱えている人に簡単に債務整理をすすめる気持ちは無いのですが、「命を絶つしか無い」とまで思いつめているのなら、一日でも早く決心された方が良いでしょう。
自己破産の手続きは難しい?
債務整理の方法には何通りかありますが、一番知られている自己破産の手続きについて書いてみますね。
言っておきますが、決して簡単ではありません。
精神的にも追い詰められた状態になることは確かです。
「私は犯罪者なんだ」とまで追い込まれた方も知っています。
だけど、褒められたことではありませんが、決して犯罪者になることではないんです。
まずは、債務整理の相談をされると良いでしょう。
今は各市町村でも借金整理の窓口を設けたり、司法書士や弁護士さんの無料相談会を催したりしているので、そういったものに参加するのが第一歩です。
そして、弁護士さんなどに依頼することになるのですが。
一番大変なのが、書類を揃えること。
今まで使っていた通帳やほとんど使っていなかった通帳まですべての銀行口座について、2年分の取引履歴を提出することになります。
それと、借金をしていたクレジットカード会社や消費者金融などの取引がわかる書類など。
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借金関係の書類については、すぐに出てくるはずなのですが、意外にわからなくなっていることに愕然とします。
多重債務になって、あちこちから借りるようになると、書類ですら整理できていないんですね。
というか、あまりにもたくさん借りすぎていて、「今いくら借りているのか?」ということを考えたくない気持ちになるのです。
なので、この作業は、自分の借金を見つめ直す良いきっかけとなるようにも思えます。
まあ、自分の傷口を表に晒す作業でもあるのですが・・・
あっ、そう言えば書類の中に、現在の状況や借金をし出したきっかけや今後の借金についての考え方など作文にして書くところもあります。
すべての書類を揃えるのは、結構大変な作業になると思いますが、これも仕方のないこと。
書類が揃ったら、あとは裁判所に申し立てをして、通知が来たら裁判所に出頭することになります。
結構細かいことまで聞かれることもあるので、包み隠さずに答えるようにしましょう。
その後数日後に破産の決定がなされ裁判所から通知が来ます。
約2週間後に官報に公告されて、そこから更に2週間後に破産が確定。
免責の決定は、裁判所出頭から約1ヶ月以上経過してからになり、最終的に免責がおりるのは、裁判所に出頭してから2ヶ月くらい経ってからだと思います。
トータルではやはり半年くらいはかかることが多いです。
たいてい、今は本人が裁判所に出頭するのは一回のみということも多いので、そう心配することはないでしょう。
それよりも、今後の生活について心配する方が先ですよね。