パチンコにハマってしまい、その結果、持っているお金を使い果たし、お金を借りてまでパチンコをしてしまい、返済に困ってしまう人も増えています。
借金をする理由は人それぞれですが、パチンコなどのギャンブルによる借金はあっという間に膨らみ、注意が必要です。
知人の男性も、最初は、営業で空いた時間の暇つぶしとしてパチンコをする程度でした。
だから、ごく軽い気持ちで少し遊ぶ程度にしか考えていませんでしたが、負け続けたら取り返そうと思い、「これで最後」と思いながらも、何時間もねばる毎日。
気がついたら、消費者金融の常連になるほど借金がかさんでいたのです。
その後は、「借金返済のためには止められない」となり、ますますパチンコにのめり込んでしまいます。
奥さんが心配して「もうパチンコに行かないで!」と泣いて頼み、「この子のためにも止めて欲しい」と幼子を抱きながら懇願したのですが、その時は「わかった」と行っても、足が向いてしまう、ということ。
結果、どうしようもないほどに借金が膨らみ、そこから多重債務者になってしまい、自己破産して初めて自分の愚かさに気がついた、なんて、悲しいですよね。
とは言え、依存症にまでなってしまうと、なかなか個人の抑制力だけでは治らないので、自分の意志で止められて良かったですよ。
ただし、自己破産の免責にも条件があり、パチンコなどのギャンブルをしていると破産の免責を受けられない場合もありますので、十分に注意しなければなりません。
また、パチンコなどギャンブルで借りてしまうと、たまに当たることもあるのでたちが悪いです。
「これで止めよう」と強い意志を持って行った時に限って、「大当たり」が出てしまい、気を良くしてまた元の木阿弥、ということも多いのですから。
消費者金融などで借金を繰り返すようになると、借金することにも慣れてしまい、終いには「どこでもいいからお金を貸してくれるところ」と超高金利の闇金にまで手を出してしまう人も居ます。
そうなると、自己破産するのも難しくなってきますから。
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それに、先ほどの男性のように、奥さんが泣いて頼んでも止めなかったりすると、奥さんもほとほと疲れ果てて家を出ていってしまうケースもよくあります。
なんと、夫婦間の離婚原因でも、借金問題は上位を占めているのです。
離婚の原因を調査した報告書の中でも、浮気や性格の不一致が離婚の原因の一つとして挙げられていますが、夫婦のどちらかの借金問題が原因となって離婚に至るケースが多いと言われています。
特に夫が妻に内緒で借金をしていて、それが妻にばれてしまい、そのまま解決せずに離婚に至るケースが増えているのです。
確かに、妻にとっては、信頼していた夫が裏で借金をしていることが発覚すれば、夫婦の信頼関係は崩れてしまいます。
妻が知らないうちに作ってしまった借金の原因が女性に関係している場合は、さらに複雑になりますし、借金が多額になると夫婦関係の修復が不可能になります。
「金の切れ目が縁の切れ目」とはよく言ったもので、お金にルーズな人は、夫婦間でも信用できないんですよ。
借金を乗り越えて、妻に告白して、一度一緒に乗り越えても、また同じことを繰り返してしまう人も少なくありません。
先ほどのケースでは、妻が「夫はパチンコ依存症という病気なんだ」と認識し、共に闘う決意を持って、NPO団体に相談したり、借金問題にも夫婦で取り組んだので、なんとか立ち直ることができました。
だけど、世の中には、借金から離婚を経て、「もう生きる気力を失くした」とホームレスになって廃人同様の生活におちいる人だって少なくないのです。
何かにハマるのは悪いことではないけど、借金をするほどになったら、一度立ち止まって冷静になることが大事なんだと思いますよ。