住宅ローンが残っていても、当然債務整理はできます。
ほとんどの方が、ローンを組んで住宅を手に入れるわけですから、残っているのが当たり前というところもあります。
と言うより、住宅ローンが支払えなくて止む無く債務整理をする方も増えてきているのです。
アメリカの不況も結局はサブプライムローンが引き金になっていますよね。
日本でも同じようなことが起きているということです。
住宅ローンが残っていると言いますか、持ち家がある場合の債務整理は、ちょっと厄介になってきます。
特に自己破産の場合は、自分の財産はすべて没収されることになっていますから、持ち家はいずれは競売にかけられることになります。
最悪、競売にかけられたとしても仕方がないのですが、やはり自分で売却した方が良いでしょう。
任意売却ということですね。
それから、住宅ローンに関してですが、借金をかかえていると住宅ローンの支払いが滞ってしまうことが多いですよね。
住宅ローンは、多分、すべての支払いの中でも一番金額が高い、と言う方がほとんどでしょうから、住宅ローンの滞納も致し方ないといった所です。
「支払わなくて良い」ということではなく、お金もないのに他から新たに借金までして支払うと、結局は自分にとって不利なことになるからです。
支払えないんだから債務整理をするんだ、と割り切って、支払いが困難になったら他から借りてまでも支払いを続けることは止めた方がいいです。
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これは、借金返済についても言えることですが、「どうしても支払わなきゃいけない」という強迫観念で、新たに借金を作ってしまう、そして、どんどん雪だるま式に増えてしまう、というパターンが非常に多いので。
私もまさにそうでしたから。
「ローンでも現金でも、借りたものは絶対に返さなきゃいけない」というのは真理なのですが、不可能になってしまうことも多々あります。
ましてや、債務整理をしようと決めたのでしたら、そこから先はもう「無理に返そう」としないことです。
無責任な行動を取れ、と言っているのではなく、もうそこまで来たら、債務整理をするか家を手放すかしかないのでは?ということ。
もしくは、住宅ローンを組んでいる金融機関に、一定期間減額してもらうなどの措置をお願いするか、ですね。
ただ、その場合は当然減額した分、返済期間も延びてしまいます。
借金については、債務整理の申し立てをした旨の連絡をするまでは、取り立ての電話もかかってきますが、実際に債務整理に入れば、そんなこともなくなります。
司法書士や弁護士の方に債務整理を依頼した時点で、取り立てはストップしますから、とりあえずは一息つけるのです。
大事なことは、そのあとでゆっくりと考える方が良いでしょう。
もちろん、「どうしても自宅を手放すことはできない」ということで、債務整理でも自己再生や任意整理を選択する方法もあります。
その場合は、当然住宅ローンは支払い続けなければならないので、「最低限この金額だけは出せるのか?」ということを、慎重に考えた上で結論を出すべきです。
どう考えてもローンの支払は無理なのに、「この家だけは守るんだ」という気持ちだけが先に立ってしまうと、結局は支払いが滞り、競売で家を失ってしまうことにもなりかねません。
家や不動産はとても大切なもので、手放したくないのはわかりますが、今後のことや家族にとっての一番の幸せは?を考えてからでも遅くは無いと思いますよ。