任意整理中に返済が困難になったら?
債務整理をようやく決心しても、途中でつまづくことはよくあります。
任意整理については、私も弁護士の方に「途中で支払いが滞ってしまうと、今までの努力が水の泡になりますよ。」と口が酸っぱくなるほど言われたので、覚悟はしていました。
まあ、私の場合は副業がうまくいったりと、ラッキーなことが重なったので何とか返済できたのですが、任意整理中に失業して無収入になる、ということは一番考えられることです。
そんな時はどうすればいいのか?
まずは、今お願いしている司法書士や弁護士の方に相談するのが一番なのですが、失業したと言っても、いろいろな状況が考えられます。
◯突然首を切られて、貯金もなく再就職先も決まりそうにない
◯前々からなんとなく勤めている会社の経営状況が良くないことは感じていて、他の就職先を探していた
◯急に解雇されたが、貯金は数ヶ月任意整理の月々支払額を支払えるくらいは余裕である
と、お金に特化して考えても、それぞれ状況は違うと思います。
まず、一番最初のパターンだと、相談しても、自己破産への切り替えをすすめられるでしょう。
場合によっては自己破産に切り替えることも
任意整理の場合、債権者が話し合いに応じてくれて、必要最低限の支払額で同意するということになりますので、減額をお願いしても、突っぱねられることの方が多いです。
相手からしてみたら、「ここまで譲歩したのに、減額して弁済期間が長くなるのは困る」ということ。
考えてみたら、普通のローンやクレジットカードの分割払いだと、利息が付きますから、長く借りてくれればそれだけ総支払額は増えるわけです。
それが、任意整理では総支払額は実際に借りた金額よりも大幅に少なく、しかも期限内に返せなければ、完済時期が遅くなるだけですから、債権者側にしたら何もメリットは無いということでしょう。
それよりも、自己破産に切り替えてもらって、事務処理が完結する方が望ましいと考えたとしてもおかしくはないです。
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自己破産になったら、収めた任意整理費用はどうなるの?
ただ、債務整理する側から考えると、「自己破産だけはしたくない。例え少しでも自分が借りたお金は返すんだ」という気持ちが大きいですから、その辺にズレが生ずるのは仕方のないこと。
もし、あなたが2番目か3番目の状況であるなら、減額の交渉をしてもらうか?あるいは、多少無理をしてもそのまま支払い続けるのか?という判断をしても良いでしょう。
その上で、債権者から減額を断られてしまったら、多少の貯えは今後の資金に取っておいて、自己破産を選ぶという道もあります。
だけど、その場合、債務整理費用はどうなるの?二重に取られるの?という不安も出てきますよね。
任意整理から自己破産に切り替えた場合、結局は別の事件ということで処理されるので、当然新たな費用は出てきます。
ただし、弁護士事務所によっては、任意整理で積み立てたお金や着手金を自己破産の費用に流用するケースがあります。
簡単に言うと、変更した場合の差額だけ請求されるということですね。
すべての司法書士や弁護士事務所に当てはまることではないのですが、そういったところが多いということなので、切り替えをお願いする前に確認しておいた方が良いと思いますよ。