「ブラックでも融資可能」という言葉を聞いて、どう思われますか?
中には「24時間以内に借りられます!」なんていう即日融資可能まであります。
「私でも借りられる!」と思ってしまった方は、多分重症の多重債務者です。
あるいは、債務整理をして金融事故者になってしまっても、お金に困っている方か。
私は、多重債務時代も思いましたが、債務整理後もそうでしたね。
だからダメなんですけど。
ただ、今ならこう思えます。
だいたい「金融事故者でも」なんていう言葉、ちゃんとした金融業者なら使いません。
冷静に考えればわかるのですが、「お金」のことでパニックになっている時には、その判断さえつかなくなっているのです。
まあ、表現の違いがあるだけで、「10社以上借り入れされている方でも即日融資可能です。」とか「自己破産していても大丈夫。借り入れのご相談ください」なんていう文面でも同じなんですけどね。
私が最終的に「債務整理」を決心する前に借りようとした金融業者も、そんな感じでした。
今思えば、「多重債務者をターゲットにしてお金を貸している」というだけでも「怪しい」と思うのですが、当時は「天の助け」かと思ったものです。
電話をすると、他の消費者金融などの場合はかなり事務的な対応ですが、この消費者金融ではとても親身に話を聞いてくれるのです。
で、すっかり信用していると、「お貸しできますけど、保証人は立ててください」という返事。
しかもここで具体的かつ高額な借り入れ金額を提示されます。
それでも、多重債務者が保証人を立てられるはずも無く、断わりの電話を入れると、「ここなら保証人を立てないで貸してくれますよ」と別の金融業者を紹介されました。
だけど、保証金として数十万必要ということ。
金利も恐ろしく高いのですが、「今キャンペーン中なので、○○パーセント安くなります。保証金も数ヵ月後にはお返しします」なんて。
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で、そのキャンペーンと言うのは、「今週いっぱい」だそうで、電話がかかってきたのが金曜日。
結局その日のうちに返事をしないといけないようになっていたんですね。
さすがに、この時点で「何となくおかしいな」と気が付いて、キッパリお断りしましたが・・・
ここで借りていたら、「闇金融」とお付き合いすることになっていたでしょうね。
こういった仕組みで、表向きはちゃんとした金融業者が、「ヤミ」に近いような業者を紹介する、なんていうパターンもありますので、気をつけてください。
俗に言う「紹介屋」ということです。
そこまで切羽詰った状態になったら、債務整理を決心するか、どうしてもお金を借りなければならない時には「生活福祉資金」を貸し付けるために、市役所などに相談に行くことをお勧めします。
失業されている場合は基金訓練という方法もあります。
現在は求職者支援制度に変わって、内容も少し変更されていますが、給付金がもらえる制度なので、条件さえ合えば使わない手はないですね。