借金の相談はどこですれば良いのか?
「多重債務の方はご相談を」というCMはよく目にすると思います。
たいていは、弁護士事務所や司法書士事務所の広告ですが、お住まいの各市町村で行われている無料相談窓口についての「お知らせ」もありますよね。
一般的に知られているところ以外でも、「法テラス」などもあります。
また、意外な多重債務の無料相談窓口として、全国労働金庫協会、略して「労金」があります。
労金に口座がある方や、取引をされている方なら相談に乗ってくれるとのことですので、利用されてはいかがでしょうか?
あまり知られていないのですが、労金は、「多重債務者救済」にも力を入れているのです。
労金は営利目的では無いので相談しやすい?
労金は、営利目的ではない金融機関なので、負債整理資金融資制度があるのも嬉しいですよね。
だから、消費者金融などの高い利息で借入れをしている場合、自社の低金利ローンに「まとめる」ということも可能なので、他で「おまとめローン」を断られた、なんていう場合でも、条件さえ合えば借りられるかもしれません。
総量規制後、消費者金融やキャッシングなどの借り入れは年収の1/3以内、1社に付き50万円、合計で100万円以内とされていますので、それ以上の借り入れがあった方は、新たな借り入れができずに困っているでしょう。
借入先によっては、「新たな借り入れ」ができないばかりか、すでに借入れをしているお金についても、超過分については「返済」を迫られるケースもあったようです。
だから、このブログにも、「多重債務でも借りられる消費者金融は?」とか「ブラックでも貸してくれる審査の甘いクレジットカード会社は?」というようなご質問が連日寄せられるんだと思います。
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多重債務者を少なくするための法律が、逆に多重債務者を窮地に追い込んでいる、という皮肉な結果になったわけです。
確かに、収入の範囲内で借入れをしていれば多重債務にはならないわけですが、いきなりの「融資打ち切り」のような状態になっては、結局は「闇金融」に走るしかない、ということになります。
ソフト闇金の登場も、規制後目に見えて増えていきました。
その後、何度か規制緩和の話も出てきていますが、それだけでは解決しないし、多重債務者が救われることも無いのではないか?という気も。
とにかく、闇金に走るなんていうことにならないためにも、「多重債務者の無料相談窓口」があるんですね。
労金の場合、誰もが相談できるというわけではありませんが、各自治体で取り組んでいるところも多いですし、「法テラス」だと誰でも相談に乗ってくれます。
また、各市町村で「無料相談会」を催しているところも少なくないので、一度市報などで確認してみることをおすすめします。
弁護士や司法書士の方が相談に乗ってくれるので、頼りになりますよね。
「債務整理」を前提に相談するのではなく、「何とかして借金を返していく」ということで相談する気持ちが大切だと思います。
その上で、「もう債務整理しか無い」ということになれば、気持ちを切り替えて、次のステージを目指すしか無いでしょう。
多重債務の方にとっては聞き飽きた言葉かもしれませんが、「1人で悩んでないで誰かに相談する」ことから、突破口が開かれるということです。
労金を利用したことが無くても組合員になれる
追記:「ろうきんは誰でも相談できるわけではない」と書きましたが、一般の人でも、
○提携している生協組合に加入している
○住まいのある労金に行って、「友の会」の賛助会員になる
という方法で、組合員になることは可能です。
すべての組合員が、同じサービスを受けられるかどうか?はわかりませんが、多重債務の相談にだけでものってもらえれば、借金返済への道筋が見えてくるはず。
ろうきんでは、相談から債務整理まで(法的な手続きは本人がする)、また、「負債整理資金制度」の利用により借金一本化をするなど、具体的な道標となってくれるのです。
こう書いていると、ますます、民間の金融機関でも、このような取り組みをするところが必要なのではないか?と思いますね。
自業自得と言ってしまえばそこで終わってしまいますが、闇金融から借りてしまう人が増えれば、それだけ非社会的勢力にお金が落ちることになりますから。