ブラックリストは完済しないと消えない?

クレジットカード・ローンの審査

「ブラックリストって完済しないと消えないんですか?」という質問です。

 

ローンやクレジットカードの支払いを滞納している人が、「残りを全部払わないと、もうどこからも借りられない?」と切羽詰まって聞いている状態だと思います。

 

ブラックになるとお金が借りられなくなる、というのは常識のようになっていますが、どうしてそうなのか?ということは意外と知らないですよね。

 

ブラックでも融資OK、というように、通常金融関係の文章で使われる「ブラック」というのは、「ブラックリストに載った人」のことです。

 

 

無職でもブラックでも融資可能な貸金業者なんてあるの?

 

 

ブラックリストについては、これまでも何度か書いていますが、ここで一度整理してみましょう。

 

●ブラックリストというのは通称で、「この人はお金を返さなかった要注意人物」という顧客リストは存在しない。

 

●「個人信用情報機関」に登録されている「事故情報」「異動情報」「延滞情報」のうち、「事故情報」(延滞情報)のことを指す。

 

●しかしながら、債務整理時にローンを組んでいた銀行や信販会社には、ブラックリストのようなものは存在し、永久に消えないと言われている。

 

●延滞情報に載るのは、クレジットカードやローンの支払いが3ヶ月間支払いが延滞した場合で、その後支払いを完済しても数年は事故情報が消えないこともある。

 

●債務整理をした場合、「事故情報」は5年から10年は消えないとされている。

 

●ブラックリストに載ると、ほぼすべてのローンやクレジットカードの申し込みはできなくなる。

 

ざあっと書いてみましたが、こんなところでしょうか。

 

従って、冒頭の質問の答えは、「滞納分の支払いを完済しても、ブラックリストは消えないこともある」ということになります。

 

私も、多重債務時代に「ブラックリスト」というと、まるで犯罪者のように「借金を返さなかった要注意人物」という感じで、個人名や住所が書かれたリストがずらずらっと並んだ書類があるものと思っていました。

 

犯人を言い当てる探偵-債務整理体験談

 

だけど、考えてみれば、全国すべての金融機関で支払を延滞したり、ローンを返せなかったりした人をリストアップしたら、とんでもない数になってしまいますよね。

 

とてもひとまとめにして管理できるものではないでしょう。

 

それに、どこが管理するのか?ということも問題になってきます。

 

だから、金融に関する取引履歴が、個人ごとにきちんと整理して登録されているということなんですね。

 

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個人信用情報がそれです。

 

だからと言って、ブラックリストに載ることには間違いないので、リストがないからと言って安心することではないのですが・・・

 

とにかく、この個人信用情報がすべてのカギを握ると言って間違いないでしょう。

 

 

ほぼすべての金融機関は、ローンやクレジットカードの申請を受けると、この情報機関の内容を参照します。

 

その時に「事故情報」があればアウト、ということは火を見るより明らかですから。

 

もっと言えば、たとえ事故情報がなくても、クレジットカードなどの利用履歴や申し込み履歴によっては、審査に落ちることも十分考えられるのです。

 

私のように債務整理経験者にとってはあまり見たくない「個人信用情報」ですが、やはり一度は開示してみて、自分の信用度をチェックしてみる必要はあるのかもしれませんね。

 

あと、「もうすぐ喪明け?」という時も、「もう5年経っているから大丈夫」ということではなく、きちんと事故情報は消えているのか?を確認する必要があります。