自己破産から10年でオートローン審査通りますか?ということなのですが、通常なら「できるんじゃないの?」と思ってしまいます。
オートローンというのは、自動車の購入に特化したローンで、マイカーローンや自動車ローンとしても有名ですね。
だけど、こればっかりは一概には言えない、ということ。
質問者さんは、自己破産後10年経ったので、100万円のオートローンを「債務整理をした後でも丁寧に対応してくれる」という噂のある某金融業者に申請したのだそうです。
この方は、すでに自己破産してから10年経っているので、個人信用情報をはじめ官報からも事故情報は消えているはず。
だから、審査に受かって当然というお気持ちがあるようです。
本当にそうでしょうか?
オートローンというのは、銀行や信販会社のフリーローンに比べたら、審査に通りやすいと言われていますが、やはり属性によるでしょう。
それに、いつも書いているように、個人信用情報から事故情報が消えたということは、今までの信用履歴もきれいさっぱり消えるということです。
若い人ならともかく、40代、50代でクレジットカードやローンを利用したことが無いという方は、非常に少ないと言えます。
「支払いは現金のみで。クレジットカードは持たない」というような、強烈なポリシーがある方もいらっしゃるでしょうが、今の時代では少ないと思います。
いや、そのポリシーは素晴らしいと思いますが、どうしてもステータスシンボルとしてのクレジットカードが必要なシーンがありますし、とにかく便利な部分も多いですから。
となると、そんな少数派の方々である可能性は低く、ある程度の年齢なのに信用履歴がゼロ=過去に事故履歴があったというように考えるのが自然なのです。
あなたが金融業者ならどう判断しますか?
できればお金は貸したくないと思うでしょう。
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クレジットカード発行もローン審査を通すのも、言ってみればお金を貸すのと同じですから、過去に金融事故を起こしたと思われる人には貸したくないというのが本当のところ。
だったら、自己破産後10年経っても20年経っても、もうローンは組めないの?と悲観的になってしまいます。
そこで重要になってくるのが属性(収入や勤め先など)です。
いくら過去に金融事故が疑われても、現在年収が500万円以上とかだったら?
運良く契約できたスマホのローン代金や利用料金を、月々遅れること無くきっちり支払っていたとすれば?
勤務年数も長く、金融事故後も地道に働いているということがわかったら?
クレジットカードやローンの審査に受かる可能性は高くなりますよね。
ましてや、オートローンなら、使い道ははっきりしているので、ローン会社としても貸しやすいわけです。
ディーラーローンでさえ、提携ローンがあるところだと、営業マンの交渉次第では、過去に事故情報があっても審査に通ることが少なからずあると言いますから。
やはり、自己破産だけでなく債務整理後は、「喪明け」までに、属性を良くしたり少しでも信用履歴を作っておくことが大切、ということですね。