自己破産しても国保など税金は払わなければいけない
「自己破産すると国保の支払いが免除になる」なんて思っていませんか?
自己破産で無くなるのは、借金のみなので、税金や支払い義務があるものに対しては、どんなにお金が無くても払わないといけないのです。
そもそも、自己破産を決断する前って、判断力も理解力も鈍っていますから、「そんなこともわからないの?」と思われるようなことまで、自分の良いように解釈してしまうものなんです。
多重債務になって、「もう自己破産しかない」と思っても、その後の生活が想像もつかないので、なかなか判断できないのではないでしょうか?
いや、本当は自己破産以外にも債務整理する道はありますし、最後の手段なのですが、「生死に関わる状態」になったら自己破産を選択した方が良いと思います。
例えば、本当に「明日食べるものも無い状態」で借金が月に10万円以上あるとか。
収入が20万円以下とかなら、もうこの状態でアラームランプがピコピコ鳴っているでしょう。
まあ、経験上言えるのですが、ここまでになるとすでに「お金が無い」というか「生活が成り立ってない」ということに気がつかない、または麻痺している状態なので、意外と冷静でいられるのです。
そうなったらもう重症なんですけどね。
それでもなんとか家族のことやら今後のことが考えられるようになって、自己破産を決意したとします。
「あー、これでやっと借金から解放される」という安心感と共に、なんとも言えない敗北感と孤独感と罪悪感が襲ってくるのです。
これは、ある程度の良識を持ち合わせた人にとっては避けられない物、特に罪悪感は債務整理後の生活が軌道に乗ってからもというか、多分一生つきまとうものでしょう。
話をお金の面に絞って言えば、借金からは解放されますが、税金や年金、公共料金からは逃れられないのです。
国保の滞納で延滞金がえらいことになった体験談
特に、タイトルに書いた国保、国民健康保険料については、私も長い間滞納分の支払いに四苦八苦されられることに。
もともと高いですから、1回分でも滞納しようものなら、次回は数万円、そのでも払えなければ次は10万円近くなることもあります。
一年近く放置しようものなら数十万円になることもあります。
そうなると、自己破産後じゃなくても支払えないですよね。
国保の督促状が来てもそのまま放置しておくと、催告書なるものが送られてきます。
ここには「○月○日までに一括で支払わないと、資産差し押さえの可能性もあります。」という恐ろしい文章が書いてありますので、みんなここでやっと重い腰をあげるわけです。
まあ、私もそうでしたが…
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国保を滞納したら病院に行っても自己負担?
ちなみに、国民健康保険料を支払わないと、保険証が送られてこなくなりますから、病院に行っても自己負担になります。
通常は、実際にかかった金額の3割負担ですから、相当な金額になりますよね。
だからって、病気になってもお医者さんにもかからなければ、最悪の場合命にも関わりますから。
そうなる前に、お住まいの市役所に相談に行ってください。
窓口で「全額すぐには支払えないけれど、支払う気持ちはある」ということが伝われば、「短期保険証」を出してくれます。
たいていは1ヶ月間有効のものなので、1ヶ月ごとに市役所に行って更新してもらうことになります。
面倒だな、なんて思わないでください。
滞納期間が長かったりすると、短期保険証も拒否され「被保険者資格証明書」なるものが発行されるのですが、この場合、病院で診療を受けてもとりあえず全額負担になり、後で申請して初めて自己負担分以外の金額が戻ってくるのです。
戻ってくるとはいえ、病院では一度高額な診療費を支払うことになるので、かなりの負担ですよね。
それに、市役所で相談する際、収入が少ない場合など国民健康保険料の減額措置や分割払いにも応じてもらえますので、結局は自分のためになるのです。
役場に足を向けるのは面倒だし、お金が無いという相談は気が重いものですが、なるべく早く相談することを心がけたほうが良いでしょう。
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