こんな時代ですから、お金の工面に奔走している方も多いでしょう。
私も、多重債務時代には、「ここからお金を借りて、こちらに返して」とか「この間売れた商品の代金が25日までには振り込まれるから、そのまま降ろしてA社の返済に回そう」など、頭の中はお金のことでいっぱいでした。
まあ、年がら年中同じなのですが、月末は特にしんどいですよね。
当然、手持ちの金額では足りずに、キャッシングのお世話になることも。
多重債務で無くても、すでにある程度の金額を借りている場合、審査の壁が重くのしかかってきます。
審査基準は、各キャッシング会社によって違ってきますが、まずは年収でしょう。
年収が高くて困ることは無いのですから。
だけど、年収が低いとどこからもキャッシングできないのでしょうか?
そこで、キャッシング枠と年収の関係について調べてみました。
キャッシング審査についてもう一度おさらいしてみると、重要な要素として
●あなたの勤務先や勤続年数
●現在住んでいる場所の居住年数や、持ち家か賃貸か?また家族持ちか独身か?
●他社借入金額や借り入れ件数について
●過去に滞納や金融事故を起こしていないか?の信用履歴を確認した結果
と、さまざまな角度から審査されるのです。
よって、「債務整理をした後でブラックである」なんていう方は、鼻っから大手消費者金融の審査には通らない、ということになりますね。
とは言え、中小の消費者金融なら、過去の履歴よりも今の信用情報に重きをおいて審査してくれるケースもあるので、現在の年収というのが、非常に強い力を持つことになるのです。
では、あなたが必要なキャッシング枠をもらうにあたって、年収はどのくらい必要なのでしょうか?
実はよく分かっていない人も多いのでは?
総量規制以降、キャッシング枠には年収の1/3を超える金額に設定する事が出来ない、と法律で定められているので、漠然と「借りたい金額の3倍の収入が無くてはいけない」ということはわかっているけど、実際にはどうなのか?という点ですね。
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もちろん、キャッシング枠は総量規制の対象になります。
消費者金融のキャッシングだけでなく、クレジットカードのキャッシング枠も総量規制の対象になっているのです。
ですから、あなたの年収が300万円だった場合には、300万円÷3=100万円で、キャッシング枠は100万円以下に設定する必要があるというのが、一般的な考え方です。
だけど、実際に年収300万円の人が100万円もお金が借りられることはまずありません。
どこの会社でも、「最初の借入金額は50万円が限度」という基準がある、ということもひとつの原因でしょう。
年収だけでその人の金融情報をすべて判断するのは危険ですから、その他の属性も合わせて審査してみて「信頼できそう」と判断した後に、とりあえず返済できそうな金額を提示する、というのがキャッシング会社側から見れば、安全策なのです。
なので、年収300万円の人で他社借入金額が0円の場合でも、初回30万円も貸してくれれば良い方である、と言われています。
同じように考えれば、50万円のキャッシングがしたい人の年収はいくら?という疑問についても、単純に計算して50万円×3で150万円という数字は出てこないですよね。
正直、年収が200万円以下だと、キャッシング審査自体に通らないのが現状です。
普通に考えても、「食べていくのがやっと」と思える年収の人にお金を貸しても、すんなりと返してくれるとは思えませんから。
逆に、年収1,000万円以上となると、他の属性も良いでしょうから、例えば任意整理後それほど経っていない場合でも、キャッシングやローン審査に受かるケースは多いです。
「地獄の沙汰も金次第」では無いですが、キャッシング枠を増やすには、現在総量規制の対象となっている他社借入を減らし、なおかつ現在の年収を増やすしか無いのです。
もっとも、それだけ稼いでいれば、キャッシングする必要も無くなるのでは?と思いますけど。