最近、よく話題になるのが貧困の話。
子ども、若年層、働き盛り、高齢者とありとあらゆる貧困が問題になっています。
もしかしたら、国民全員貧困時代?
なんて悲観的な気持ちになってしまいますが、あるところにはあるのですよ。
貧富の差が以前にもまして大きくなってきたというのが現状でしょう。
その結果として自己破産を選ぶ人も多くなっているという事実。
お金が足りないからお金を借りる。
だけど返せないという悪循環なのですが、もともと貧国世帯ではなかったから余計に借金を繰り返してしまう、ということも言えます。
特にバブル期に儲かっていた業種の人たちは、「お金を借りてもすぐに返せる」という気持ちがどこかにあるので、ある程度気軽に借りてしまうのかもしれません。
借りる時には「返せなくなる」なんて思いませんから、借りられるギリギリいっぱいまで借金を繰り返してしまう。
そのうち「返せない」事に気がつくのですが、時すでに遅しなんですよね。
経済悪化で事業もうきくいかなくなり、収入も激減し、気がついたら「自己破産するお金もない」ということになってしまいます。
そうなんです。
自己破産って無料ではできないんですよ。
それ相応の金額がかかります。
もちろん、自分自身で何から何までできるのならそんなにお金はかからないのですが、どうしても複雑な手続きになるので弁護士や司法書士の方に頼むことになります。
詳しく書くと、自己破産を申請するのに必要な費用は、申立手数料、予納郵便、予納金、弁護士(司法書士)報酬に分かれているのですが、一番高いのが弁護士報酬ということ。
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この弁護士費用については、相談すれば分割払いにしてもらえることが多いので、月々5,000円くらいから受け付けてくれるでしょう。
金額は弁護士事務所によってかなりバラつきがありますが、15万円前後から請け負ってくれるところもあります。
「債権者1件につきいくら」という料金設定のところも多いので、多重債務であちこちからお金を借りている場合は、費用もそれなりにかかることに。
もし現在の収入が少なければ、「法テラス」で民事法律扶助制度を利用することができます。
書類と面接による審査に通れば、弁護士報酬に関しては10万円くらい、すべての費用を足しても15万円以下にはなるでしょう。
具体的には、法テラスが弁護士・司法書士費用を立て替えてくれて、私達は月々いくらかの決められた金額を法テラスに分割で返すということになります。
問題は予納金なのですが、一般的なサラリーマンの方とかなら特に財産がなければ10,000円程度で済むはずです。
ただし、私もそうだったのですが、自営業だと管財人が付くので数十万かかるんですよね。
そこがネックにはなるのですが、とりあえずは「分割払いでも頼める」ことで、少しは気が楽になるでしょう。
「そんなこと言ったって、月々数千円でも無理」という方も多いと思いますが、今のままでは借金金額に利息まで支払っているわけですから、結局は生活が楽になるはずなのです。
そうならないのは、「借金で借金を返している」証拠です。
確かに、少しでも返したら、すぐに借入枠に少し余裕ができるのでまた借りられるのですが、考えてみたら噴水の水のようにただ循環しているだけです。
しかも悪いことに循環する度に「利息」という淀みが発生しているのです。
私もそうなのですが、頭ではわかっていてもなかなか決断できないもの。
令和7年が始まったばかりの今、思い切って債務整理の決断をするのも悪くないと思うんですよ。