韓国で驚きの事件が報じられた。ロトくじで1等に当選し、大金を手にした男性が、元妻から金銭を要求され、それを断ったことで虚偽の性的暴行容疑をかけられたのだ。幸運が一転し、地獄へと落とされた男性の壮絶な体験が話題となっている。
偽装離婚の提案――「国の支援を受けるために」
男性は2014年に結婚し、2人の子供を授かった。しかし、生活は厳しく、経済的に困窮していた。そんな中、妻から「国の支援を受けるために偽装離婚しよう」と提案される。夫婦は籍を抜いたものの、同じマンションで生活を続けていた。
しかし、離婚からわずか3カ月後、妻は突然「もう一緒にはいられない」と言い放ち、子供たちを置いて出て行ってしまう。男性は子供たちを育てながら、必死に生活を立て直そうと努力を続けていた。
ロト1等当選――幸運が訪れるも…
そんな男性に、思いもよらぬ幸運が舞い込む。ロトくじに当選したのだ。その額、24億6050万ウォン(約2億7000万円)。税引後でも16億ウォン(約1億7500万円)という大金を手にすることとなった。
しかし、これが悲劇の始まりだった。
手術を控えた元妻への配慮が裏目に
当時、元妻は体調を崩し、手術を控えていた。彼女を気の毒に思った男性は、慰謝料として3000万ウォン(約330万円)、さらに手術費用として500万ウォン(約55万円)を渡した。元妻は「ありがとう、楽になった」と感謝の言葉を述べたが、彼の懐事情に疑問を抱く。
「そんな大金、一体どこから出たの?」と問い詰める元妻に対し、男性は「投資で得た」と誤魔化した。しかし、彼女は納得せず、問い詰められた末に男性は根負けし、ロト当選の事実を打ち明けてしまった。
その瞬間、元妻の態度が豹変する。
突如始まる金銭要求「1億ウォンよこせ」
元妻はすぐさま「1億ウォン(約1100万円)をよこせ」「家を買ってくれ」と要求。それだけでは飽き足らず、彼女の父親までが「2億ウォン(約2200万円)支払え」と訴えてきたのだ。
しかし、男性はこの要求を拒否した。
それが、さらなる悲劇を生むことになる。
虚偽の告訴――「性的暴行を受けた」と警察に訴える
元妻は男性に対し、慰謝料請求訴訟と面会交流調停を申し立てるだけでなく、さらなる一手を打った。それが「性的暴行を受けた」とする虚偽の告訴だった。
男性は強姦などの容疑で警察に告発され、人生のどん底に突き落とされる。突然の告発に驚いた彼は必死に無実を訴えたが、一度「加害者」として扱われたことで、社会的にも精神的にも大きなダメージを受けた。
無罪判決――だが、すべてを失った
警察の捜査が進む中、防犯カメラの映像や証拠が元妻の嘘を暴いた。男性は最終的に無罪判決を受けたものの、その頃にはすでに人生が崩壊していた。
大金を手にしたことで親族からも搾取され、さらに投資にも失敗。結果として、彼の手元には何も残らなかった。
「ロトに当たったことを話すべきではなかった」
この出来事を振り返り、男性はこう語った。
「ロトに当たったことは誰にも話すべきではなかった。本当に後悔している」
一瞬の幸運が、かえって人生を狂わせてしまった――。彼の言葉には、深い後悔と悲しみがにじんでいた。