「もう無理かもしれない……」
当時の私は、枕を濡らしながらそんなことを毎晩つぶやいていました。
スマホの通知音が鳴るたびに心臓が跳ねて、「督促かも」とビクビク。

給料日が来ても返済に消えるだけで、生活は一ミリも楽にならない地獄ループ。
借金なんて、“自分とは無縁の世界”だと思っていたのに、気づけばドン底。
そして、そこから抜け出すきっかけになったのが、意外にも債務整理でした。
この記事は、そんな私のリアルな体験談です。
今まさに借金でしんどい人に、「人生まだ終わってないよ」と伝えたくて書きました。
■返済地獄は、気づいたら始まっていた
最初は小さな金額でした。
クレジットカードの後払い、キャッシング、「今月だけならいいか」と甘えた気持ち。
でも、返済って一度崩れると、坂を転げ落ちるみたいに一気に悪化します。
・利息だけ払っても元金が減らない
・返済日が近づくと胃が痛い
・毎朝、残高を見るのが怖い
・「どうにかなるっしょ」と根拠のない楽観でさらに借りる
・月末は常にギリギリ、むしろマイナス
気づいた時には、毎月の返済額が給料の半分を超えていました。
余裕なんてゼロ。
外食もできないし、友だちの誘いも断りっぱなし。
自分が“借金を隠して生きている人間”だという罪悪感も重たくて、
心がずっと苦しかったです。

■督促の通知音が“恐怖の合図”になった
返済がちょっと遅れるだけで、
SMSやメールで「ご返済の確認ができません」というメッセージが飛んでくる。
いつも使っていたスマホが、
“地雷のタイマー”みたいに感じるようになりました。
電話が鳴っても出られない。
知らない番号は全部無視。
そのうち、知ってる番号でもビビって出られなくなる。
この頃の私は、
「借金に追いかけられてる感覚」で毎日を生きていました。
夜になると不安が一気に押し寄せて、
呼吸が苦しくなって、何度も涙が出ました。
自分の人生なのにコントロールできていない感覚がつらかったです。

■“もう逃げ続けるの疲れた”…そこで出会ったのが「債務整理」
とある日、いつものように返済金額を工面しようとしていた時、
ふと、ネットの記事で「債務整理」の文字が目に入りました。
正直、最初はこんなイメージしかなかったです。
・人生終わるやつじゃん
・ブラックリスト入りでしょ?
・周りからバレるんじゃ…
・家族に知られたら絶対怒られる
・ローン組めなくなるんじゃ?
もう、とにかく“ネガティブなワード”しか頭に浮かびませんでした。
でもね、その時はすでに追い込まれていたので、
「このまま返済地獄を続けるよりはマシなのかも…」と思ったんです。
勇気を振り絞って、
無料相談している弁護士事務所に電話をしました。
これが、人生の分岐点でした。
■相談してみて分かったこと:“私の中の勘違いが多すぎた”
弁護士さんから説明されたのは、ざっくりこんな内容です。

・債務整理=人生の終わりではない
・むしろ「生活を立て直すため」にある制度
・家族や職場に知られない方法もある
・利息がカットされたり、返済が減ることも多い
・返済額を自分の収入に合わせて見直せる
・ブラック入りしても“生活は普通にできる”
一番ショックだったのは、
「あなたくらいの借金なら、全然珍しくないですよ」
と言われた時でした。
私はずっと「自分だけがダメ人間だ」と思っていたのに、現実は違ったのです。
それを聞いた瞬間、
肩に乗っていた重りが少しだけ落ちた気がしました。
■手続きが進んだら、あの“地獄ループ”が嘘みたいに消えた
債務整理の手続きが始まると、
督促が完全に止まりました。
これが本当に大きかった。
あの通知音の恐怖も、催促の電話もゼロ。
毎日心臓がギュッとする感じが消えて、
「静かな日常」ってこんなに安心するんだ…と泣きました。
さらに、毎月の返済額が現実的なレベルになり、
利息カットで元金がようやく減るようになった。
返済に追われる生活から、
返済をコントロールできる生活に変わったんです。
この違いは、とてつもなく大きいです。
■そして迎えた“息ができるようになった日”
手続きが終わってからしばらく経ったころ、
会社から帰ってきて、ふと気づいたんです。
「今日、一度もお金のことで苦しくならなかった」
あの胸の圧迫感もなくて、
過呼吸になりそうな夜もない。
この時、私は初めて
“息ができる”ってこういうことかと感じました。
お金の悩みが消えると、
人生の色が戻ってくるんですよね。
・ちゃんと眠れる
・笑える
・人と話す余裕ができる
・未来のことを考えられる
借金に人生を支配されていた時の私は、
こんな当たり前のことすらできなかったんだと思いました。
■もし今、借金で苦しんでいるなら伝えたいこと
私は債務整理をして、
「終わり」ではなく「再スタート」を手に入れました。
もちろん、誰にでもすすめるわけじゃないし、
状況によってベストな選択は変わります。
でも一つだけ本音で言えることがあります。
“借金で苦しんでる状態を、ひとりで抱える必要はない”ということ。

あなたがダメなんじゃないです。
人生が終わるわけでもないし、未来も閉ざされていません。
借金は、冷静に手を打てばちゃんと整えられます。
そして、あなたが再び息ができる日は必ず来る。
私がそうだったように。
