宝くじ9年7カ月の執念、アメリカ人男性が4200万円をゲット!
誰もが一度は夢見る「宝くじでの高額当選」。その夢を追い続け、ついに現実のものとしたアメリカ人男性が今、大きな話題を呼んでいます。ケンタッキー州レキシントンに住むビリー・グレンさんがその主人公です。彼が挑戦した宝くじは「ラッキーフォーライフ」。名前通り、当選すれば一生の安定を手にすることができる、夢のような宝くじです。
「ラッキーフォーライフ」とは?
「ラッキーフォーライフ」は、アメリカ全土で販売される人気の宝くじのひとつです。このくじは1から48までの数字から5つのメインナンバー、そして1から18までの数字から「ラッキーボール」と呼ばれる1つの番号を選び、計6つの数字が完全一致すれば1等が当たります。1等賞金は、生涯にわたって毎日1000ドル(約15万円)が受け取れるか、一括払いで575万ドル(約8億6400万円)という破格の金額。一口2ドル(約300円)で、週に2回抽選が行われるこの宝くじは、多くの人にとって夢のかけ橋です。
9年7カ月、同じ番号を守り続けた男
ビリーさんが「ラッキーフォーライフ」に挑戦し始めたのは2015年3月22日。このくじが発売開始された初日から一度も欠かすことなく、彼は同じ番号で買い続けました。その番号は彼の記念日と、彼が大ファンであるメジャーリーグの選手の背番号を組み合わせたものです。「約10年間、ざっと年100回、合計1000回近く挑戦してきた」と話すビリーさん。その数字に対する思い入れは並々ならぬものがあったようです。
執念の結末、4200万円を手に!
そして運命の日は2024年11月19日に訪れました。この日の抽選で、ビリーさんの番号はあと一歩のところで完全一致を逃したものの、2等賞を獲得。一括払いで28万804ドル32セント(約4200万円)という大金を手にしました。「ずっと夢を持って買い続けていました」と語るビリーさん。「あと1つで完璧だったからちょっと残念かな」としつつも、この金額で現在抱える負債を全て返済し、自宅を改修する計画を立てています。「このお金で人生をリセットします」と、前向きな決意を語りました。
諦めない心が夢を現実に
ビリーさんのエピソードは、ひとつの数字を信じ続ける執念が生んだ成功の物語です。「諦めたらそこで試合終了ですよ」という有名な漫画『スラムダンク』のセリフが頭をよぎりますが、ビリーさんもこの言葉に共感しているかもしれませんね。
宝くじは運に左右されるものですが、その裏にはビリーさんのような信念と努力があったことは間違いありません。彼の物語は、誰もが抱える「いつか」の夢に向けて、小さな一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。そして、それが実現する日が来るかもしれない、という希望を私たちに届けてくれるのです。
とは言え、9年以上も同じ数字を買い続けるというのは、かなり強い精神力がなければできないでしょう。
それと、彼のメジャーリーグ選手に対する「推しへの深い愛情」が、高額当選につながったとも言えるでしょうね。
やはり、推しが居ると、強く生きていけますから。