「自己破産しても電気屋のローンが組みたい」と相談されている人が居ました。
確かに、電気屋さんに限らず、商品を購入する時にローンを組むことはできなくなりますから。
とは言え、私自身も、多重債務時代には「もう借金はコリゴリ」と思っていたので、「借金が無くなったら、現金のみの生活をする」と心に決めていたのです。
債務整理を決心してからは、「一生現金のみの生活で行く」と固く心に誓ったはず。
だけど、実際には、「こんな時ローンが組めたら」と思ったことは数知れず、という感じ。
そんなもんですよね。
債務整理したら、自己破産も任意整理も関係なく、当分はカードローンは組めなくなります。
だいたい、5年から10年は無理でしょう。
さらに、10年経ったからと言って、取得できる保証はありません。
だけど「自己破産してもカードローンが組みたい」という方って、結構いらっしゃるんですよね。
お気持ちはわかりますが、やはり自己破産に限らず債務整理をしてしまえば、カードローンを組むのは無理です。
スマホの契約ですら、最近は本体価格を分割で支払うのが主流なので、契約を断られるケースもあるとか。
まあ、基本的に携帯の新規契約はブラックでもできるはずなので、断られる確率は低いのでしょうが・・・
「ローンを組む」なんていうと、よっぽど高い物を買うような気がしますが、そうじゃなくても、「今月は他の支払いもあるから、一括ではなく分割で」なんていう感じで、日常的にローンを使っていると思います。
それが、ブラックになった途端に、すべてのローンが組めなくなるというのは、とても困ることなのです。
まあ、それだけクレジットカードに依存していたということにもなるのですが・・・
スポンサードリンク
ただ、考えようによっては、家電などと同じように、クレジットカードも進化したお金の使い方のひとつ、ということなんですよ。
「現金を持たずに買い物ができる」ということと、「特別にローン契約をしなくても、その場で分割払い」ができること。
ものすごく画期的なことですよね。
だから、あっと言う間に広まって、今ではクレジットカードを持っていない人の方が少ないくらいに。
それでも使い方を間違えると、またあっと言う間に支払額が増えてしまうという状態にも陥りやすいです。
債務整理をして、ブラックになってみて初めて「クレジットカードがどんなに便利なカードだったか」ということを思い知らされるわけです。
「自己破産をしてもカードローンが組みたい」というのは正直な気持ちだと思いますが、一度お金に対する考え方をリセットするためにも、この「現金のみでの生活」期間というのは大事だと思います。
いや、実際、私だって「どうにかしてブラックでも分割払いができる方法はないか?」なんて探し回った経験がありますから、本当に偉そうなことは言えませんが・・・
だけど、「今ある現金のみで生活する」というのは、基本中の基本ですから。
時々へこたれることもありますけどね。