最初に、さんざん言ってますが、「ブラックリスト」というのはもともとないのですが、債務整理をして個人信用情報に事故情報がある限り、ローンもクレジットカードもNGです。
このことをブラックリストと表現するのは結構一般的ですから、なんとなく理解できますよね。
債務整理後の生活については、「自分次第」ということがはっきり言えます。
思った以上にお金がないことも、生活が苦しいことも経験してみないとわからないことなのですが、それでもやはり自分の考え方ひとつなんですよね。
自己破産したら、クレジットカードは持てないしローンも組めないというのは、一般常識にもなっていますよね。
自己破産に限らず債務整理すれば金融事故を起こしたことになるので、クレジット=信用を無くしたことになりますから、当然と言えば当然のことです。
私も、債務整理した時には、「もう2度とクレジットカードは持てなくなる」と覚悟していました。
だけど・・・
実際に債務整理してみると、クレジットカードが持てない事が、こんなにも不便なことなのかと思ってしまいます。
それに、いつも書いていますが、自己破産に限らず、債務整理中や債務整理後というのは、本当に生活が苦しい状態です。
「自業自得」と言われてしまえばそれまでですが、私の場合だと、任意整理した残債、多重債務中に支払えなかった滞納分の公共料金や税金などなどが、生活費にプラスされるわけです。
そうそう。NHKの受信料は徴収員が取りに来ますから、その滞納分もあります。
これって、結構厳しかったりします。
一部では借金の取立てよりも厳しい、なんていう噂もあるぐらいに。
金額自体は高くは無いですが、溜めてしまったら数万円にはすぐになりますからね。
うちも最初は払えなくて「次には絶対に支払うから」ということで、ようやく帰ってもらったりしていました。
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それから、弁護士や司法書士の方に支払う、債務整理費用。
これが一番高いですよ。
自営業とかだと 裁判所に予納金を支払う場合もあります。
すべて合計すると、借金の金額とまでは言いませんが、かなりの額になってしまいます。
しかも、債務整理後というのは、まだ収入の見通しも生活の建て直しもできていないですから、生活費すら満足にまかなえない状態です。
だから、「生活するのに困るからクレジットカードを持ちたい」と言うよりも、「どこかでまだお金を貸してくれるところはないか?」「クレジットカードが取得できれば、最低限ショッピング枠だけでも使えるのに」ということで、必要になるのです。
残念ながら、普通のクレジットカードは債務整理後5年から10年経たないと作れませんが、楽天銀行やSURUGA銀行、三菱UFJ銀行などで発行しているVISA(JCB,mastercard)デビットカードは、自己破産していても作れます。
ローンや分割はできませんが、銀行口座にお金を入れておけば、クレジットカードとして一括払いのみ使えますので、持っていると何かと便利です。
自己破産後何年でクレジットカードかが作れるか、ということですが、5年をメドに考えると良いでしょう。
5年経ったからすぐに作れるとは限りませんが、個人信用情報機関に「金融事故情報」が残るのが5年から7年というところが多いからです。
ただ、自己破産の場合は、7年とか10年と言われていますね。
実際に取得できたという例では、「ほぼ5年経った年に取得できた」というケースが最短のような気がします。
一般的には、やはり10年経ってから、という方が多いようです。
10年は長いですね。
まあ、その位のペナルティーは仕方がないのでしょうが、できれば試用期間のようなものを設けてもらいたいものです。
確実に数年間支払いを怠らなかったら、晴れてクレジットカードが所有できる、なんていう制度があれば良いのですが・・・
海外のクレジットカードでは似たような制度があるようですが、日本では難しいのでしょう。
結局は、苦しい生活の中でも、コツコツと現金を貯めていくしかないと思います。