債務整理中はローンやクレジットカードの利用はできません。
住宅ローンなどで迷惑をかけた銀行口座は凍結されることもあります。
「それじゃあ、もう社会人として終わってしまうの?」という疑問が沸きますが、そうではありません。
確かに、今やクレジットカードを所有しているということは、社会人として必要不可欠な気がします。
例えば、仲間で食事に行った時、あるいは会社の接待で少し高級なレストランに行ったとしましょう。
クレジットカードのみでしか支払えないお店というのは少ないのでしょうが、現金での支払いがカッコ悪いというような場面もあったりします。
カッコ悪いというのは語弊がありますが、世間的にちょっと値段の張る支払いはクレジットカードで、という風潮はありますよね。
まあ、お金をあることを見せびらかしたい人が、財布からやおら札束を出して、「釣りはいらない」というケースもありますが、今やあまりスマートではない。
となると、「クレジットカードを持てない理由でもあるのでは?」なんて勘ぐられたりします。
本当に訳ありあったりすると(ブラックだったりすると)、もうそんな何気ない場面でも、そわそわドキドキしてしまうわけです。
人によっては、というか私もそうなのですが、その時点で自分を卑下してしまうことにもなりかねません。
多分、自分が気にしているほどには、他人は気にしていないのでしょうが…
ただ、そんな感じなので、銀行口座に対しても「新しい銀行口座も作れないのではないか?」と考えてしまうのです。
確かに、私も仕事の取引先が変わった時に「○○銀行の口座をお持ちでなかったら、作っていただけますか?その方がスムーズですから」と言われ時、困った記憶があります。
「新規の口座開設も断られるのではないか?」という不安が頭をよぎったからです。
だけど、調べてみたら、債務整理をしていても、たとえ自己破産であっても新規の銀行口座開設には
何ら問題がなかったのです。
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ものすごくホッとしたのですが、イザ口座開設の書類を取り寄せてまた新たな壁を発見しました。
銀行口座を開設する書類の中に「間近の公共料金など領収書の原本」というものがあったのです。
その頃は債務整理したばかりで、本当にお金がなく、公共料金も1ヶ月遅れが普通で、なんとか止められる前にやっと支払を済ませていたという状況でした。
とにかくどれかひとつでもすぐに支払いをしなきゃ、と思ったのですが、前月の公共料金や税金の支払いを済ませたばかりで、手元にはほぼお金は無し、次の収入が入るまでにもまだ間があるという有り様。
ほんの少し残っている現金を支払いに回してしまったら、明らかに食べるものを買うお金も無くなります。
ということで、苦渋の選択で新しい仕事の方をキャンセルしました。
もう、この時は本当に泣きたい気分でしたね。
とは言え、私のような状況でなかったら、また大手銀行ではなく街の信用金庫とかなら、そこまでの書類を求めてこないところも多いので、なんら問題なく新規の銀行口座も作れるということです。
ただし、口座悪用の防止という意味で
◯すでに同じ銀行の他支店に口座がある場合
◯あまりにも住んでいるところから遠く離れた場所で口座を作ろうとした場合
には、断られることもあるそうです。
だから、もし断られても「ブラックだからだ」と悲観しないで、「何か他に問題は無いか?」を先に考えた方が良いでしょう。
まあ、迷惑をかけた銀行だった場合は、口座開設を断られることもあるようなので、「ひとつの銀行にこだわらない」というのが、鉄則かもしれませんね。