「ブラックでもお金を貸します」というフレーズは、一般の人にとってはとても怪しい言葉ですが、多重債務者やブラックの人にとっては、まさに「甘い響き」に感じるのです。
多重債務時代、よく携帯の電話が鳴って、知らない金融業者から「お金貸します」と言われたりしました。
「どうして私の携帯番号がわかるんだろう?」と思ったのですが、やはりあちこちでお金を借りていると、情報が漏れてしまうようですね。
「どこかが漏らした」なんていうと聞こえが悪いですが、個人情報は常に漏れているんだな、というのがよくわかります。
それが、だいたい今借りている金融業者に増資の依頼をして断られた時や、消費者金融に新規の申し込みを断られた時に限ってかかってくるのですから。
電話でいきなり「ブラックでも大丈夫ですよ」と言われた時は、さすがに少し怖くなりましたが・・・
それでも、「もうどこからも借りられない」と思っている時に、「ブラックでも貸します」と言われたら、借りてしまう人も居るかもしれませんね。
私の場合も、もう喉から手が出るほどでしたが、ようやく思いとどまって、その場は断りました。
幸い仕事で思いがけないお金が入ってきたので、事なきを得ましたが。
実際には借りていないのでわからないのですが、やはり「ブラックでも貸します」と言ってくるのは、「闇金融」がそれに近い業者だと思います。
債務整理をすると、すぐに怪しい金融業者からのDMが送られてきて、それこそ「ブラックでも融資OK」とか「○○様のために50万円の融資額をご用意しております」など、もうあの手この手の甘い文句が書かれています。
生活に困っていない人にとっては、ただのゴミにしか見えないのでしょうが、債務整理前後の生活の苦しさを味わった身には、「すがりつきたくなる」気持はよくわかります。
それでも、こらえてなんとか手持ちのお金で頑張るしかないんですよね。
一昔前には、実際にブラックでも貸してくれる正規の金融業者もありました。
さすがに、携帯やパソコン、無人契約機などでの申し込みはできませんが・・・
店頭対応のみでお説教付きという形での融資だという噂でしたが、実際に借りられたという体験談もありました。
今はないでしょうね。
スポンサードリンク
中小の消費者金融なら、ブラックになっていてもお金を貸してくれるところはあるようですが、いつも言うように、闇金融との見極めが難しいのです。
だけど、利益が出ないと潰れる会社が、なぜ危険な人にお金を貸すのか?ということを考えてみれば、答えは出るのでは?
まず思いつくのは「ブラックでどこからもお金を借りられない」人をカモにして超高金利でお金を貸すこと。
いわゆる「闇金」です。
よく「トイチ」と呼ばれていますが、本当に平気で10日程度で2万、3万の金利を請求してきます。
そんな不当な要求に屈しないと思っていても、契約書も無く、ゆっくりと真綿で首を締められるような取り立てが続けば、根負けしてお金を払うことになるのではないでしょうか。
最後には、すでに「いくら払ったかわからなくなる」ということも。
ただ、街金と呼ばれる中小の消費者金融が「生き残り」をかけて、いわゆるブラックの人にもお金を貸すこともあります。
優良顧客は、やはり一般的な信販会社や大手消費者金融に流れますから。
どうしてもお金を借りないといけない場合は、ネットでの評判を調べた上で、さらに自分自身で心当たりを探すなど、念には念を入れた方が良いと思いますよ。
唯一頼れるのは、「生活福祉資金」のような公的資金のみとなるかと思います。
それだって、「貸付」ですから、ブラックになった人に貸してくれるかどうかは難しい所。
多重債務の場合、先に債務整理を勧められるというのは、すでに周知の事実。
もう少し借りやすい?状況なら良いと思うのですが、やはり甘えととらえられても仕方がないかもしれません。
敷居は高いようですが、「生きていくため」と割り切って相談に行く、というのもひとつの方法だと思います。