保険証が廃止されたら、国民健康保険料の滞納分はどうなる?

借金をまとめるための賢い方法

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「政府は紙の健康保険証を2024年秋にも原則廃止する方向で調整する予定」というニュースで、ネットは騒がしいですが、これって、マイナンバーカードにすべて統一するということなんでしょうか?

 

真っ先に頭に浮かんだのが「保険証がもらえない」ことで苦しんだ過去なんです。

 

保険証が廃止になったら、保険料を滞納した場合はどうなるんでしょうね?

 

まあ、すべてデータ化できるとすれば、保険料を支払っていなければ、即保険がきかなくなり、お医者さんに行っても「全額自己負担」を請求されるのでしょうが。

 

今までは、こうでした。↓

 

国民健康保険料については、「高い」「支払えない」という話を言い続けているのですが、支払い義務がある以上払わなくてはいけません。

 

それに、お医者さんにかかれなくなることが一番問題ですよね。

 

命に関わることですから。

 

よく、国民健康保険料の滞納から逃れるために、「引っ越せば大丈夫」などという短絡的な方法を紹介する人が居ますが、夜逃げと同じような発想です。

 

引っ越しすれば国民健康保険から逃げられる?

 

確かに、引っ越した場合、新しい住まいを管轄する役所では滞納歴は無いわけですから、きちんと手続きを踏めば、保険証は発行されます

 

「じゃあ、問題ないじゃん」と思ってしまったら、相当重症ですよ。

 

引っ越した際に必要な手続きをしたということは、転居届やその他の手続きも伴うわけですから、当然税金の滞納分があれば、新しい住所に督促状は送られてきます

 

ちなみに、手続きに必要なものとしては

 

◯国民健康保険証原本(社会保険に加入していない家族全員分)
◯国民健康保険被保険者資格喪失届
◯本人確認書類のコピー(社会保険に加入していない家族全員分の運転免許証やマイナンバーカード等)

 

となっています。

 

やっぱり、夜逃げのように、住所変更さえしないで住民票ももらえない状態にでもならない限り、逃れられないのです。

 

借金で国保が払えず滞納したまま1年以上放置した結果は?

 

だいたい、新住所に引っ越す前の転出手続きや国民健康保険脱退手続きをする時に、「滞納分がありますので支払ってください」と言われますから。

 

「だけど、一括で払えと言われても、引っ越しってお金がかかることだし、自分が悪いとは言えなかなか払えないですよ。」という声が聞こえてきますが、そうなんですよね。

 

引っ越し代だけでもお金がかかるのに、賃貸ならば、家賃の他敷金や礼金などいろいろ取られます。

 

もともと金額の大きい国民健康保険料を滞納していたということは、数十万円になっているケースが多いので、「すぐに一括で払え」と言われても無理なんです。

 

だからと言って、「じゃあ、そのまま雲隠れ。督促状が来たらその時に対処すればいいんじゃない」ではのんき過ぎます。

 

催告書がいきなり新居に届いて、滞納分プラス延滞金ですごい金額になっていた、なんていうことになってしまうこともあるのですから。

 

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では、未納金一括支払いを避けるためには、どうすれば良いのでしょうか?

 

実際に、保険料の未納分を抱えたまま引っ越しをすることになった人の体験談が参考になるでしょう。

 

生活費が足りなくて国保が未納になっていた!

 

この方、引越し前に、恐る恐る住んでいる役所の国保担当窓口に電話して聞いてみたそうです。

 

で、当然、未納分を一括で支払うように言われたそうですが・・・

 

「今は出費が多くて支払えないので、分割にしていただけないでしょうか?」とお願いしたら、月々5,000円~10,000円でOKだと。

 

さらに食い下がって、「本当に生活が苦しいので、3,000円にしてもらえませんか?」と言ってみると、「最初の一定期間だけなら」という条件付きで承諾してもらえたとか。

 

言ってみるもんですね。

 

いつも書いているように、国民健康保険料は各地方自治体によって対応が違いますが、この事例のように、少額での分納に応じてくれることもあります。

 

滞納したまま引っ越して、いつ督促状が来るか?と気をもむよりも精神衛生上も良いですし、社会人としても未納のまま出ていく、という態度は恥ずかしいことです。

 

「まずは勇気を出して相談する」のが一番ですね。

 

追記:「消費者金融の支払いと税金の支払いどちらを優先する?」という記事を読んだのですが、本当はどちらも支払わなければならないお金に違いはありません。

 

だけど、究極の選択なら、「消費者金融の支払いを優先する」という結論でした。

 

決して、税金を後回しにするということではなく、「利息の高い借金の方を先に払わないと、大変なことになる」という理由です。

 

一番いけないのは「税金の支払いのために新たに借金をすること」というのは同感です。

 

ただ、今は税金の滞納に関しても、「待ったなし」でお給料の差し押さえなども実際に行われているようなので、なかなか悩ましい問題であることは確かです。