生活保護を受ける人が増えてきた
このご時世なので、仕事を失ったり、業績が悪化してお金に困り、生活保護を受ける人も増えてきました。
ただ、本当に困った時には頼って良いのでは?と思うんですよ。
「生活保護は恥ずかしい」とばかりに、頼らなかったために、犯罪を犯したり、衰弱して働けなくなったり、自殺してしまう若い人まで居るのですから。
だけど、夢も見られなくなるのでしょうか?
夢と言えば、お金関係だと「宝くじ高額当選」ですよね。
生活保護を受けている人が、宝くじで高額当選したらどうなるのでしょうか?
生活保護を受けている人が宝くじを買ってもいいの?
ほとんどの方が「生活保護を受けているのに宝くじを買うなんてけしからん」と思うのではないでしょうか?
「えー?生活保護を受けているのに宝くじなんて買っていいの?」という疑問はあるでしょうが、今の所、特に禁止されているわけではないようです。
モラルの問題としてどうなの?と思うかもしれませんが、その辺の問題は置いておいて。。。
不正受給の方が、よっぽど問題ですから。
「本当に事情があって働けなくて、生活保護費を切り詰めて生活し、その中から月に一回くらい数百円の宝くじを購入する」と聞いたら、「そのくらいはいいのでは?」と思いますよ。
だけど、実際に高額当選したらどうなるのでしょうか?
例えば、サマージャンボ宝くじ1等に当たったとして、当選金額が8月20日に入金された場合、その日以降の生活保護は打ち切りとなります。
今まで10年以上支給されていたとしても、返還する必要は無いということ。
ちなみに、世帯の生活保護基準額に6を掛けた金額以上になると、保護費は打ちきりになるそうです。
10万円だったら60万円以上になります。
地方に住んでいる場合は、基準額も低いので、100万円の当選でも即打ち切りになってしまう、と聞くと、宝くじを買うのも怖い気がしますね。
とは言え、宝くじに当選したことを申告しなかったら、保護費が即廃止になるだけでなく、最悪の場合詐欺罪に訴えられるかもしれません。
結局、「夢を取るか現実を取るか?」になるのかな?
難しいところですが、自分で生活費を稼ぐようになってから、宝くじは購入した方が良いかもれませんね。
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宝くじに当たって生活保護費が停止された?
では、海外ではどうなっているのでしょうか?
スコットランドに住む男性の話です。
コツコツと宝くじを買い続けて、ついに8万ポンド(約1,200万円)の当選金を手にしたそうですが、この当選金のせいで、その後極貧生活を強いられることになるのです。
体に障害を抱えていたため、国の年金省から複数の生活保護を受けていたのですが、男性が、宝くじに当選したことを申告しなかったために、すべての保護費が打ち切られ、僅かな年金だけの生活になってしまった、ということ。
男性の言い分はこうです。
「私は9月に宝くじに当選したのは事実だが、給付金の支払いのためにDWPに面接に行ったとき、私はまだ当選金を手にしていなかった。
まだ私の口座はまだマイナスだったんだ。
宝くじに当選したことををDWPに申告しなければならないなんて、知らなかった。書類には、私の生活状況が変化した場合申告することになっていたけど、それについての詳しい説明は無かったからね。
だから、家族旅行に行った時、すべての旅費を当選金から支払ったんだ。
また、古くなっていたキッチンやリビング、バスルームなどの家のリフォームをしたり、近所の人や友人に金銭的な援助をしたりもしたのさ。
そうして2ヶ月も経たないうちに、私の当選金は消えてしまったんだけど、それについては後悔してないよ。他の人が宝くじで何億もの賞金を獲得しているというのに、私達は、ほんの少しの幸運を、家族や友人と分け合っただけなんだから。」
というもの。
給付金の支払いがストップした後、男性の現在の収入は、月に1回支給される個人自立手当(52,000ポンド)の350ポンドと、週1.08ポンド(約160ポンド)の年金のみ。
“私は貧困の中で生きていると私はもう何をすべきかわからない。これは悪夢だ”と嘆いている、ということです。
この話を読んでどう思いましたか?
確かに、年金省に申告しなかったのは大きなミスなので、打ち切りは仕方のないことだと思います。
ただ、1,200万円という大金を手にすることは、ほとんどの人が一生に一度あるかどうかで、無い人の方が多いですよね。
ましてや、日々の生活をつましく暮らしていれば、贅沢なんていう言葉とは無縁の生活。
「一生に一度くらい贅沢してもいいだろう?」と思う気持ちもわかります。
だけど、やっぱり、正直に申告すべきだった、ということですね。
もしかしたら、一部の保護費は、そのままもらえていたかもしれませんから。
追記:ちなみに、法律の専門家の方が、「生活保護を受けている人が宝くじに当選したらどうなる?」ということについて説明されています。
生活保護者が宝くじを購入して、高額当選しても返還する必要はありません。
「生活保護を受けている身で宝くじなんて贅沢だ。返還すべき」という意見もあるかと思います。
ただ、法律上は、宝くじの当選が分かってからの金額が、生活費打ち切りの対象となるので、その日以前に受給していた金額には対象外ということになります。
だから、宝くじに高額当選したからと言って、役所の生活保護担当者が、当選金をすべて没収する、ということはありません。
また、「今まで受給していた生活保護費を、耳を揃えて返還しろ」とも言われないのです。
「生活保護費を宝くじ購入に使ったなんて許しがたい」というのは道徳的なことで、担当者から注意を受けることはあるかもしれませんが、「禁止事項」には当てはまらないんですよね。
とは言え、高額当選をすれば、生活費に困ることは無いと判断されますから、生活保護費は即廃止されるでしょう。
生活保護費に関しては、「保護費でパチンコに行くなんて」とか批判されていますが、良い悪いの判断は別にして、「使いみちは自由」なんですよね。
海外では、「生活保護をもらっている人が、そのお金を何に使おうか勝手」という考えの人が多いようなので、考え方の違いということもあるのでしょう。