「ACマスターカードは、多重債務でも比較的審査に通りやすいと聞いたので申し込んでみたけど、見事に落ちてしまった」と、とあるSNSで言っている人を見かけました。
「多重債務でも貸してくれる消費者金融」とか「喪明け後にここならクレジットカードが作れた」「債務整理中でも融資してくれる」などの情報が行き交っているところなのですが、今は、なかなか厳しいようです。
ACマスターカードは債務整理後でも作りやすい、という口コミが多いので、このような質問を多く目にするのですが、やはり多重債務では難しいのでしょう。
それに、属性も重視されますから。
キャッシングって、本来は、「ちょっとお金が足りないな」という時に、お給料日までの間に気軽に借りられるところがメリットですよね。
ただ、日常的に生活費が足りなくなってしまうような多重債務者だと、どうしても、「すぐに返す」というイメージがわきません。
なのに、「気軽に借りられる」というところだけを思い描くと、「いくら申し込んでも、審査に落ちてしまう」ということに。
では、キャッシング審査に通りやすい人とはどんな人なのでしょうか?
その前に、キャッシングには消費者金融系と信販系がありますが、やはり消費者金融系の方が審査がゆるい、と言われています。
なので、消費者金融系の審査に受かるには?ということを中心に考えてみます。
○毎月の収入が安定している
極端な話ですが、たとえ高額なアルバイトで月30万円以上だったとしても、正社員として働いている月収20万円の人の方が信用されます。
これは仕方のないことですね。
もっと言えば、会社員よりも公務員ということになり、年収300万円以上はあった方が良いでしょう。
○他社借入件数は無い方が望ましい
多重債務でなくても、他社借入件数が複数登録されていると、金融機関からは信用が得られにくくなり、逆にお金に困っている印象を植え付けます。
他社借入は、ゼロが望ましいのですが、あってもせいぜい2件くらいまで、よっぽど収入が高ければ、他社借入件数3件以上でもOKでしょう。
○他社借入総額は年収の1/5くらいに抑える
貸金業法による総量規制の制限では、借入総額は最大でも年収の1/3以下なので、新たに借り入れようとすれば、少なくとも、これくらい以下に抑えておく必要があります。
○申込者は正社員で勤続年数は3年以上が望ましい
実際には、勤続年数1年以上でもアルバイトやパート勤務でも審査に通る可能性はありますが、3年以上であればより通りやすい、ということです。
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○個人信用情報に事故情報があってはならない
もうおわかりですね。私達のようにブラックだと、個人信用情報機関の信用情報に金融事故情報が登録されている状態ですから、ローンやクレジットカードの審査にも受からない、ということ。
事故情報が延滞情報なら、その延滞が解消されていれば審査が続行される可能性もありますが、マイナスポイントになることも。
○申込時から1ヶ月以内のローンなど金融商品の申込情報が2件以内
個人信用情報には、金融商品の申込をするだけでも申込情報として登録されます。
そんな申込みが複数あったら?
いわゆる「申込みブラック」判定されないためにも、「とりあえず申し込んでみよう」はやめておいたほうがいいです。
○クレヒス(クレジットヒストリー)が良好である
ローンやクレジットカード、あるいは携帯電話料金の支払いなどがスムーズに行われているか?も、重要な審査のポイントになります。
うっかりミスで、引き落としされないことが無いように、銀行口座にあらかじめお金を入れておくことを忘れないようにしましょう。
キャッシングやカードローンなどの金融商品は、私たち利用者と金融機関との信用関係によって成り立っていますので、申込者の信用力を図る上でクレヒスはとても重要な役割を持っているのです。
ですので、キャッシング審査では信用情報に良好なクレヒスが登録されている方が登録されていない方よりも有利になります。
こう書き出してみると、多重債務になるような人は、審査に落ちて当然と思ってしまいます。
ただ、債務整理をして再スタートを切った場合は、できるだけこのような条件に合うような生活を送りたいものです。