「どうしても明日までに2万円必要なんです。どうすれば良いのでしょうか?」と聞かれたらどう答えますか?
もしかして気前の良い人なら「2万円くらいなら貸してやるよ」と言うかもしれません。
ただ、今の世の中、そんな人はほとんど居ないと思いますよ。
せいぜい「キャッシングすればいいんじゃない?」と言われるくらいかな?
明日までにいくら必要というのは、多重債務を経験している人なら何度もぶつかったことがあるでしょう。
突発的な出費もそうなのですが、「明日返済日なのにお金が作れない」ということはよくあることで。
「何でわかっているのに用意しておかないの?」と聞かれても、もともとお金が無くて借りているわけですから、返済日が来ても支払えないのは目に見えているんですよね。
もしも、返済用のお金を用意しておいたとしても、返済日までには何かに消えているわけで。
昔、うちもそんなに金持ちというわけではなく、いわゆる中の中くらいの暮らし向きでしたが、なんとか借金はしないで生活できていました。
そんなわが家に、「お金を貸して欲しい」「今日中に2万円用意しないといけないの」と、母の妹の娘が訪ねてきました。母にとっては姪にあたるのかな?
彼女は、いわゆる極道の妻で、夫が捕まってしまったために、常に生活費に困っていたのです。
母も「なんとかしてあげたいけど、うちも余裕があるわけではないから」と断っていましたが、最後には2万円を渡していました。
いや、「◯◯ちゃんに美味しいものでは食べさせてあげて」と結局は3万円渡していましたね。
高校生だった私には、一度も面識がなかったこの女性の小さく肩を震わせながら立ち去る後姿が、とても印象に残っていました。
この女性のことを可哀想と思いながらも、「数万のお金を借りるのに、こんなに惨めな気持ちになるのか?」という人生勉強をさせてもらったような。
それから十数年後に、自分が債務整理をするようになるとは、人生とは皮肉なものです。
と言いますか、こんな経験をしていたにも関わらず、同じ様な立場に立ってしまうなんて、学習していない証拠で、お恥ずかしい限りですが。
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まあ、それでも、この女性のように、お金を借りるあてがあれば良いのですが、親戚が居たとしても借りにくいとか、絶対に借りられないということはよくあること。
そうなると、自分で稼ぐしか無いのですが、日雇い労働のようなキツイ仕事でも、今日すぐに雇ってもらって明日現金を手にするのは難しいでしょう。
私がいつも書いているように、リサイクルショップなどに行って手持ちの物を売る、というのは使えそうですね。
ただ、ブランド物のバックでも、ヴィトンとかエルメスなどの高級ブランドでなければ、買取金額が数百円なんていうこともありますから。(経験済み)
お金に困っている人が、もしそんな高級品を持っていたとしたら、すでに現金に替えているでしょう。
ちょうど、ネットで同じような質問をしている人がいましたが、回答としては、「道行く人200人に100円づつ借りる」、「競馬で大穴を当てる」「とにかく汚い場所を掃除するとか、重労働をかってでるとかして、なんとかお金を作る」とかですね。
現実的な回答はなかなか出ないです。
あとは、生活福祉資金貸付制度の緊急貸付を利用する、というのもありましたが、「明日まで」というのは無理です。
もし、お金が必要な理由が、「借金返済のため」なら、債務整理を考えるというのもひとつの選択肢になりますね。
追記:今は、事業がうまく回らなかったり、急に解雇されたりで、緊急にお金が必要になる人も多いので、緊急貸付も割合早くお金がおりるそうです。
いずれにしても、「明日まで」というわけには行かないでしょう。