自己破産でも大丈夫!家を取られないためのリースバックの仕組みとは?

借金をまとめるための賢い方法

破産すると、「すべてを失う」というのは、経験の無い人にもわかるでしょう。

数年前のNHK連続テレビ小説「まれ」でも、一家が自己破産して、東京から夜逃げ同然で能登に来るという設定になっていました。

見ていると、身につまされることばかり。

特に住むところが無くて、子どもが居るのに民宿に泊まらざるをえないところなんて、とても笑えません。

そこは、朝の番組ということで、コミカルな部分も前面に出していますから、暗くならないで済むのですが。

一家がどうして自己破産したのか?というのは、なんとなく「父親のせい?」と想像できますが、苦難の連続でしたからね。

さて、自己破産したら家は取られてしまうというのは、仕方のないこと。

だって、「もう借金が支払えません」となった時に、少しでもお金に替えられるものと言ったら、家か車しか無いですから。

車の場合は、例えば10年落ちだったとしたら、そう大した金額にはなりません。

下手したら、中古車店に査定に出しても「値段が付かない」なんていうことも。

だから、古ーい車に乗っている場合だと、自己破産しても取り上げられないこともあるんですね。

何しろ、タダ同然の車を回収するために、人件費と諸費用がかかりますから。

あっ、値段が付かないからといって、すべての古い車が回収されないということはありませんが、取り上げられないことが多いということです。

じゃあ家は?

築50年とかで土地も田舎だから坪単価1万円もしない、売ったとしても買い手がつくかどうか?なんていう家でも取り上げられるの?

という疑問が生まれますが、多分、どんなにボロい家でも競売にかけられると思います。

自費破産したら、どんなにボロい家でも競売にかけられる

車はタダになってしまうことはありますが、土地がタダになることはありませんものね。

今だったら、土地だけ有効活用するために、家はすぐに壊され、ソーラーパネルを設置するなんていうことになるかもしれません。

とにかく、自己破産したのに持ち家に住み続けることはできないのです。

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だけど、たったひとつだけあるとしたら?

そう。リースバックという方法があるのです。

平たく言うと、「自分の家を誰かに買い取ってもらって、家賃を払って住み続ける」ということ。

家賃と言ってもいくらぐらい?と思うでしょう。

たいていは、その家の価値=評価額の10%が家賃1年分くらい、という設定になるそうです。

だとしたら、「ボロ家だと評価額も安いから、家賃もあまり高くないし、第一自分の家にそのまま住めるんだからいうこと無いんじゃないの?」となりますよね。

ただ、自己破産した人にそんなに都合の良い話はないわけで。

 

自己破産した人に都合の良い話は無い?

普通、リースバックの契約は2年で、その後も住み続けたければ買い戻す、というのがルールになっているのです。

しかも、買い戻す時には売却金額よりも数倍高くなるのがほとんどだということ。

家を買い取った人にとっては、安い家賃でずるずると住み続けられては、買った意味がありませんから。

となると、その2年間に死に物狂いで自宅を買い取るための資金を貯めるか、2年間に貯めたお金で新しい土地に行って暮らすか?という選択になるのですが・・・

考え方次第と言えばそれまでですが、それだったら、最初から潔く家を出て、新しい生活のスタートさせた方が良いのかもしれませんね。