自己破産したらもうお金は借りられない、というか借りちゃいけないでしょ、という話なのはわかっているのです。
それでも、生活が苦しい状態が続くのは、一度生活が破綻していますから当然のこと。
だけど、自己破産直後の借入れについては、やはり難しいと思います。
ただ、本当に「生活が苦しい状態が続く」というのはわかります。
「借金の支払いをしなくてよくなったのだから、たいていのことは我慢しよう」と思っても、日々生じる出費は抑えることができません。
なんて書くと、散財をしているようですが、そんな方はいらっしゃらないでしょう。
債務整理をすると決心した時点で、すでに「物欲」なんていうものとは無縁になり、「いかにしてお金を使わないで生活できるか?」ということを考えながらの生活。
まあ、本当は多重債務になる前にそんな意識があれば良かったのですが・・・
人間って、本当に困った状況にならないと意識を変えられないものです。
と、こんな感じで究極の極貧生活をしていても、やはり「思わぬ出費」はあるものです。
特に病気。
最近のニュースで、「貧困者ほど健康管理ができていない」という記事がありましたが、その通りだと思います。
お金が無いですから、とにかくできるだけ安い金額でお腹をいっぱいにしよう、と考えるのです。
当然栄養が少なくてカロリーの高い食事が多くなりますから。
しかも、「食べられる時に食べておこう」ということで、食事も不規則になりがちに。
と、ここでも悪循環を繰り返してしまうのです。
その上、ダブルワークと借金のストレスで体も心も悲鳴を上げていたと思います。
実際に、夫婦で体を壊して入院したこともありました。
当然入院費用が払えない状況だったので、目の前が真っ暗になりましたよ。
1日でも入院が長引くと費用がかさむので、具合が悪いのに、担当の医師には「もう大丈夫。どこも痛くありません。気分も良いです。」なんてわざと笑顔を作ってアピールしたり。
検査すればぱれるのですが、無駄な努力を重ねていました。
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こんな時でも、多重債務を一度経験していると、どうしても「お金を借りよう」と思ってしまいます。
それで、「ブラックでも融資可能」とか「破産者でも貸してくれる」ところを探してしまうんですよね。
いつも書いているように、民間の金融業者からの借入れは不可能ではないでしょうが、闇金融との境目がはっきりしないので、おすすめできません。
やはり病気になった場合などは、社会福祉協議会の緊急貸付などを利用した方が良いでしょう。
これが、なかなか借りにくいという噂があるので、本当は民間で債務整理後の人達にお金を貸してくれるようなシステムがあれば良いのですが、今の社会では反論が大きそうです。
だって、「お金に関する約束」を破ったわけですから。
それでも世の中捨てたものじゃなく、NPO団体などで、破産後の貸付について相談に乗ってくれるところもあるので、評判など確認した上で相談してみるのも良いでしょう。
また、生活に困っているのに病気になった場合に「無料低額診療」が受けられる医療機関もあるので、頼りになりますね。
病気になってからだと、なかなか探せないので、日頃からアンテナを張っておいたほうが良いと思いますよ。
※無料低額診療とは?
無料・低額診療とは、社会福祉法に基づいて、低所得者や特殊事情により医療を受けにくい人に対して、医療機関が無料または低額で診療を行う社会福祉事業です。
この制度は、生活保護を受けていなくても、生活困難者であれば利用できます。
ただし、利用するためには、医療機関の定める基準や条件を満たす必要があります。
また、無料・低額診療を行っている医療機関は全国にありますが、すべての医療機関がこの制度を取り入れているわけではありません。
無料・低額診療の詳細や利用方法については、以下のリンクを参考にしてください。