引越しは気分も新たに新生活をはじめるというイメージがありますが、自己破産した場合の引越しはわけが違います。
自己破産して、家を無くしてしまうということ。
これは、相当な心の傷になってしまいます。
「自分が蒔いた種」とか「自業自得」なのはよくわかっていても、今まで築き上げてきたものが、ガラガラッと音を立てて一気に崩れ去るような気がするものです。
家を持つなんていうことは、多分一生に一度のこと。
その日を夢見て、それこそ雨の日も風の日も、暑い日も嵐の日も、一生懸命働いてきたんです。
家が完成した時の喜びは、なにものにも変えがたいものでしょう。
そんな汗と涙の結晶が無くなってしまうわけですから。
それでも、頑張って、たとえはいつくばってでも少しでも前に進まないと、足はどんどん底なし沼へと引っ張られてしまいます。
任意売却で家を売ったとしても、たいていの場合は、買主の方から期限を切られますので、売買契約が済めば、割とすぐに出て行かないといけないことになるんですよね。
賃貸と言っても、イマドキのおしゃれなマンションなんかに住めるわけは無いですから、安アパートを探すことに。
と言っても、単身ならすぐにでも見つかるのでしょうが、家族が居るとそうは行かないですから。
子どもや、ましてや親まで居るとなると、いくらなんでも6畳一間というわけにはいかないです。
それなりの広さがあって、しかも安いとなると、なかなか見つからないものなんですよね。
そして、「やっと見つかった」と思っても、今度は賃貸契約にも難が。
今は、どんなに壊れかけたようなアパートでも、大家さんが直々に管理しているところは少ないです。
ほとんどが不動産屋さん経由なので、それなりに書類の提出は必要になるのです。
保証人も必須というところが多いので、困るんですよね。
スポンサードリンク
それでも、下手に保証協会のようなところを利用してしまうと、そこが信販会社も兼ねている場合は、「個人信用情報」を参照されてしまう可能性があります。
そうなったら、断られる可能性が大ですから、路頭に迷わないためにも、保証人は自分で見つけて立てられることをお勧めします。
このご時世、借金の保証人じゃなくても保証人にはなりたくないと思う人がほとんどですので、結構見つけるのも大変なんですけどね。
あっ、「保証人紹介」みたいな業者は、いろいろとトラブルも耳にしますので、止めておいた方が良いでしょう。
最初に保証金と称して数万円預けるのですが、なかなか決まらなくて、こちらがしびれを切らして解約しても、お金は返ってこないことが多いようです。
保証人の件以外で、「自己破産者だから」という理由で、賃貸契約を拒否されることは原則として無いので、そう悲観的になることはないと思いますよ。
追記:保証人についてですが、保証人に関してのトラブルがあったり、今どき保証人になりたがらないという風潮があるので、今は「保証会社の保証が受けられる人」という条件を付けている賃貸物件も増えています。
なので、賃貸契約をするのも一苦労だと思いますが、諦めずに探せば保証会社を通さずに契約できるところもありますし、事情を話して納得してもらえば、契約できることもあるのです。
要は、「諦めない」ということですね。