自己破産してちょうど5年経つ、という方から「クレジットカードは作れますか?」というご質問をいただきました。
債務整理後のクレジットカード取得については、5年から10年は経たないと無理だということは、一般的に言われています。
自己破産に至っては、7年から10年、官報に載っている期間を考えるとやはり10年は取得はではないのでは?というのが一般的な見方です。
ただ、この数年、自己破産の場合だと7年から10年と言われる期間が、とてつもなく長いんです。
私自身、副業のおかげで、債務整理後数年経ってなんとか生活の建て直しはでき、人並みに近い暮らしはできるようになってきたと思います。
まあ、多重債務時代の苦しい生活から見れば、ということですので、まだまだ「余裕のある生活」には程遠いですが・・・
思えば、多重債務時代の「借金を支払ったら生活費はほとんど残らない」状態を乗り越えたから、何とか頑張ってこられたのかもしれません。
病気になっても、なお借金支払いのために仕事を掛け持ちし、食べるものも食べないで、なんていう生活は、そう長く続くものではないのです。
だけど、債務整理を決心した時には、「これで助かる」というよりは、「これしか生きる道はない」という切羽詰った状態でした。
結局、債務整理直後は、借金が無くなったにもかかわらず、相当苦しい生活を強いられましたから。
その時は、「本当に債務整理をすると、どこからもお金を借りられないのだろうか?」とか「もうこうなったら、ブラックでも貸してくれるところならどこでもいい」なんて半ば本気で思っていました。
「やけっぱち」という言葉が当てはまるくらい厭世的になり、「もうどうなってもいい」なんていう考えもありましたね。
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その時には、「たとえ自己破産をしても、数年後にはまたクレジットカードが持てたりローンが組めたりするんだから」という言葉が、気休めくらいにしか聞こえてきませんでした。
ただ、一番苦しい時を何とか乗り越えてしまうと、今度は「何とかこのまま頑張って、新たにクレジットカードを取得しよう」というのがひとつの目標になってくるのです。
こちらのブログでも取り上げていますが、「喪明け」のクレジットカード取得は、思っている以上に難しいようです。
一度信用をどん底まで下げてしまう、ということはこんなにも大変なことなのかと愕然としたりします。
それでも、タイトルにもあるように、「自己破産後5年くらいでクレジットカードが取得できた」なんていう方もいらっしゃるようです。
もしかしたら偶然が重なってラッキーなクレジットカード取得ということになったということも考えられますが、「過去の事故歴よりも現在の属性を尊重する」クレジットカード会社も無きにしもあらず、だということ。
いずれにしても、こういった成功事例を見ると、勇気が出てくるのは確かです。
まあ、通常は、自己破産後のクレジットカード取得については、免責後5年から10年経ってから、ということにはなっていますから、焦って申し込みをすることだけはないようにしたいものです。
できるだけスムーズにクレジットカードが取得できるように、今から少しでも信用度アップのために努力をしなければ、ということでしょう。
具体的には、
●まずは収入を何が何でも増やすこと
●債務整理後にお付き合いを始めた銀行で、公共料金の口座振替をしたり、給与振込をする、毎月決まった金額を定期預金にするなどする。
●苦しくても、税金や公共料金、また携帯代金などの滞納はしないように心がける
などですね。
こんな感じで、少しでも信用をアップしていくしか方法はないと思います。
大変なのはみんな同じ、という時代です。
もしかしたら、一度どん底を見ている分、「何があっても耐えられる力」はあるのかもと考えたりもします。
とにかく、「迷ったらまずは動いてみる」これしかないんですよね。