債務整理したら家族はどうなる?
多重債務に陥っていても、なかなか債務整理に踏み切れない原因のひとつとして考えられるのが、「家族はどうなるんだろう?」ということ。
自己破産の場合は特に気になりますよね。
もちろん自分の債務整理後のことも心配ですが、やはり「家族がクレジットカードを作れなくなったりしたら?」ということが頭をよぎります。
それ以外にも、やはり家族や親族に迷惑がかかるのではないか、ということが一番気がかりです。
よく「家族が債務整理をして金融事故者になると、クレジットカードが作れなくなる」と言われていますが、私の知る限りでは、本人が金融事故者でない限りクレジットカードは作れます。
自己破産をした知人の話では、ご本人が自己破産をした直後に、娘さんがクレジットカードの申請をされたそうですが、何のトラブルも無く作れたということです。
娘さんがアルバイトをしていた、と言うこともあるのでしょうが、正社員でもなく収入もそんなに多くないそうなので、条件としてはそう良くないですよね。
その上、家族のことが問題になるとなれば、まずクレジットカードは作れないでしょう。
審査に通ったクレジットカードは、噂では「審査に通りやすい」と言われるコンビニ系クレジットカードだったらしいですが、それでも落ちる人は居ますから。
家族が自己破産していてもほとんど影響は無い
家族が例え自己破産をしていても、家族にはほとんど影響はないと言われています。
それでも、兄弟や両親、また子どもなどがローンを組む時に断られたら・・・なんて思うと、怖くてなかなか債務整理に踏み切れない、と言う方も多いでしょう。
ただまあ、全く影響を受けないかどうかはわかりませんが、一般論として、「家族が金融事故者だから、と言う理由でクレジットカード契約やローン契約を断られることはまずない」と思って良いと思います。
だいたい、銀行や信販会社が参照する「個人信用情報」についても、各個人ごとの信用情報が記載されているわけですから、親や子は関係ないですよね。
申込者が未成年だと話は別ですが・・・
また、債務整理した本人についても、債務整理後5年から10年経てば、またクレジットカードが取得できたり、ローンが組めたりしますので、「もうだめだ」と諦めないことが大切です。
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ただし、住宅ローンや銀行ローンを組んでいた銀行や系列の金融会社では、2度とローンが組めないと思っていいでしょう。
迷惑をかけた銀行の金融事故者リストからは逃れられない
それこそ、銀行の「金融事故者リスト」(あるかどうかは不明ですが、顧客名簿は保存されていると思う)に一度掲載されてしまえば、ほぼ永久的に保存されると言われていますから。
私もそうでしたが、どうしても債務整理を経験してしまうと、「自分はダメな人間なんだ」とか「もう人生終わりだ」と思ってしまいがちです。
だけど、ダメなのはお金に関してのことで、すべてを否定することはないのです。
債務整理を「人生をやり直すきっかけ」としたいですよね。
債務整理をしたり、金融事故者の烙印を押されたりすると、もう2度と立ち直れないくらいの精神的ダメージを負います。
それでも、結局は自分が撒いた種なのですから、少しづつでも前進するしかないのです。
偉そうなことを書いていますが、私も何度「もうだめだ。私も人生もこれで終わりか」と思ったことか。
それでも、今は何とか必要最低限の暮らしはできるレベルまで復活できました。
「金融事故者だから仕方が無い」と思って諦めてしまうのが一番だめだと思うんですよね。
誰が言ったかは定かではないですが、”人生に「底」があるならば、落下する途中でいくらもがいても、なかなか上に上がることはできない。ならば、一度底まで落ちてみるのも悪くない。”ということ。
債務整理をして金融事故者になってしまったら、いわゆる「底辺」に来てしまったようなもの。
そこから這い上がるのは、もしかしたら今までより少ない力でなんとかなるかもしれないのです。
荒療治とも言える方法かもしれませんが、それくらい腹をくくらないと立ち直るのは難しいということです。