「仕事を辞めて新しいスキルを身につけたいけど、生活費が不安…」
「ハローワークの制度って難しそうで調べる気になれない」
もし今、そんな気持ちでいるなら、教育訓練支援給付金という制度をぜひ知ってほしいです。
この制度、実は「勉強しながら生活費の一部を支援してもらえる」仕組みなんです。
2025年は制度内容が少し変わり、条件が緩和された部分もあります。
今回は、そんな教育訓練支援給付金の最新条件・注意点・リアルな活用ポイントを、できるだけやさしく解説していきます。
教育訓練支援給付金とは?ざっくり言うと「生活費のサポート制度」
教育訓練支援給付金は、簡単に言うと「勉強して再就職を目指す人」に向けた生活支援の給付金です。
対象は、雇用保険に一定期間加入していた人で、厚生労働省が認める講座を受講する場合に利用できます。
たとえば、看護・介護・IT・Webデザインなどの専門スキルを学ぶ人が多いですね。
支給される金額は、ざっくり言うと
👉 基本手当の日額の80%前後 × 受講期間分。
つまり、働いていたときの失業給付に近い金額がもらえます。
「仕事を辞めたけど勉強したい、でも生活費が…」という人にとって、かなり現実的な助けになる制度です。
2025年版・教育訓練支援給付金の主な条件まとめ
2025年からは、以前よりも対象範囲が少し広がる方向で調整されています。
最新の条件を、できるだけわかりやすく整理しました。
【主な対象条件】
区分 | 内容 |
---|---|
雇用保険の加入期間 | 通算2年以上(初回利用の場合)※前回受給から3年以上経過していること |
対象講座 | 厚労省指定の「専門実践教育訓練」講座(例:看護、介護、Web、簿記など) |
受講形態 | 通学・通信どちらも可(ただし出席・学習実績の報告が必要) |
年齢制限 | 特に明示なし(ただし再就職意欲が必要) |
所得制限 | 世帯年収による制限はなし(ただし就労意欲が前提) |
離職状態 | 原則、離職中であること(在職中受講は一部例外あり) |
つまり、「以前働いていて、今は仕事を探しながらスキルアップを考えている人」なら、かなりチャンスがあります。
実際に支給される金額のイメージ
教育訓練支援給付金の支給額は人によって異なりますが、
目安としては月10万〜15万円前後になるケースが多いです。
例:
前職の賃金日額が7,000円の場合
→ 支給額はその80%で5,600円×30日 ≒ 168,000円/月ほど。
これが、受講期間(最大2年)にわたって支給されます。
もちろん途中で出席率が悪いと減額や停止の可能性もあるので注意が必要です。
よくある誤解:「働いてないとダメ?」→違います!
よくある勘違いとして、
「教育訓練支援給付金って、失業中じゃないともらえないんでしょ?」
という声があります。
確かに原則は「離職中」が条件ですが、実は働きながら申請できるケースもあります。
たとえば、
- 週20時間未満のパート勤務で、雇用保険に再加入していない
- 次の職を探しながら資格取得を目指している
こうしたケースでは、ハローワークが「再就職意欲あり」と判断すれば認定される可能性があります。
つまり、「完全な無職じゃないとダメ」というわけではありません。
実際に申請してみて感じた注意点
筆者自身も2024年にこの制度を利用しました。
そのときに痛感したのは、申請のタイミングと書類の多さです。
特に注意したいのがこの2点👇
- 受講前にハローワークへ「教育訓練給付金の受給資格確認票」を提出する必要がある
- 申請時期を逃すと、どれだけ条件を満たしていても対象外になる
要するに、「勉強を始めてから申請」では遅い、ということ。
まずは受講開始の1か月以上前にはハローワークに相談するのが鉄則です。
2025年の変更点でチャンスが広がる!
2025年4月に行われた改正では、以下の2点が注目ポイントです👇
- 受講対象講座の拡大(特にデジタル・IT・Web系)
- 在職中の利用条件の緩和
これまで「介護・医療・福祉」系に偏っていた対象講座に、
Web制作・データ分析・AI関連などの実践講座も追加されています。
つまり、会社を辞めずに副業・キャリアチェンジ目的での受講も現実的、というわけ。
お金に不安がある人ほど使うべき制度
教育訓練支援給付金は、正直いって申請がちょっと面倒です。
でも、その手間に見合うだけの価値があります。
たとえば、「生活費の心配で勉強どころじゃない」という状態から、
月10万円でも給付があれば、生活がぐっと現実的になります。
しかもこの制度は返済不要。
奨学金やローンのように「後で返す必要」がありません。
言い方を変えれば、国が“人生リスタートのための学び”を支援してくれる制度なんです。
まとめ:2025年は「学び直し」と「給付金」で再スタートを切ろう
最後にもう一度まとめます。
- 教育訓練支援給付金は「学びながら生活費を支援」してもらえる制度
- 2025年は対象講座が広がり、条件もやや緩和
- 離職中が原則だが、働きながらでも認定される場合あり
- 支給額は月10万〜15万円ほど、返済不要
- 申請は受講開始前にハローワークで手続き必須!
「今お金がなくて動けない…」と感じている人ほど、
この制度を知ることで“選択肢が増える”はずです。
2025年は、“お金がないから学べない”から、“支援を受けながら学ぶ”へ。
小さな一歩ですが、それが確実に未来を変えるきっかけになります。
💬 次にやること
- 近くのハローワークで「教育訓練支援給付金の対象講座を知りたい」と相談
- 自分の雇用保険加入期間をチェック
- 気になる講座があれば、受講前に申請!
「お金がなくても、学ぶ道はある」――
この記事が、そのきっかけになれば嬉しいです。