借金苦でもなかなか債務整理に踏み切れない理由は?
今まで何度も書いてきましたが、借金苦になっても、「借金はなんとしてでも返さなければならない」という強迫観念にとらわれたり、「今までの倍働けばなんとかなるはず」とがむしゃらに働いて体を壊したり・・・
なかなか、債務整理には踏み切れないものです。
「自分で作った借金だから何が何でも返すんだ!」という気持ちは、あって当たり前だし、無くてはならない物なのですが、それで自分を追い込んでしまっては、結局借金は減らないし、家族にも迷惑をかけてしまいます。
では、借金の返済が難しくなり債務整理を行おうと考えても、中々実行まで踏み切れない原因は何でしょうか?
まず考えられるのは、債務整理を行うと誰かにばれてしまうのではないかということ。
会社でばれてしまうと「これが理由で解雇されるのではないか」や「出世の道が閉ざされてしまうのではないか」と考えてしまいます。
まあ、借金で首が回らなくなり、取り立ての電話が会社にまで来てしまえば、もっと立場は悪くなるんですけどね。
また、家族にばれたら「妻から愛想をつかされて離婚されてしまうのではないか」「子どもたちが学校でいじめられるのではないか?」といった不安に陥ります。
お金の問題、特に借金は会社の知り合いや友人どころか家族にも中々話しにくいのが現実です。
借金返済が苦しく、債務整理をしてすっきりしたいが周りには内緒にしたいと悩んでいる人が多いです。
また債務整理を行うと今後借金が一切出来なくなってしまうのではないかという不安もあります。
若ければ若いほど、将来、車や家を購入しようとした時に、ローンを組んだり借金が出来なくなることは、人生のネックになってしまうでしょう。
確かに一度債務整理を行うと、一定期間借金が出来なくなるのは本当で、「喪明け」後も審査に通りにくくなる可能性は高いです。
個人信用情報に事故情報が記載され、金融機関が参照した時に、債務整理をしたことや借金を滞納していた事実が、丸わかりになってしまうからです。
その為、お金を貸しても返済できない人だという判断が下され、審査を受けても落とされてしまうのは火を見るよりも明らかなんですよね。
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債務整理をしないことのデメリットの方が大きい
だけど、借金をそのまま放っておくと、こういった不安や悩み以上のトラブルが、舞い込んでくることになります。
さきほども書いたように
◯会社に借金取りたての電話がかかってくるかもしれない
◯借金滞納を繰り返していると、ある日突然裁判所から「借金全額支払うように訴えが来ている」というような書類が来る
◯なんとか借金を支払えていても、借金で借金を返している状態におちいり、生活費が底をつく
など、放置していることで起こるトラブルは、計り知れません。
そこまでになっていたら、思い切って専門家に相談した方が良いでしょう。
相談だけなら無料の所も多いですし、秘密を守った上で最適なアドバイスをしてくれます。
また、会社や家族にバレずに債務整理することは可能です。
会社の場合、給料の差し押さえなどが行われればバレてしまうことはありますが、事前に対処していれば大丈夫でしょう。
家族に対しても、債務整理を依頼した法律事務所に、連絡は必ず個人の携帯にしてもらい、郵送する書類がある場合個人名にしてもらうことで、バレないかもしれません。
とは言え、会社はともかく、家族にはできれば最初から正直に話し、一緒に再出発する道を模索する方が良いと思いますよ。
多かれ少なかれ、家族には迷惑をかけることになるわけですし、債務整理が孤独な闘いになれば、精神的にも参ってしまいます。
1日も早く借金苦から立ち直るためには、みんなで乗り切るという気持ちになることが大切ですよね。